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再開発ビルのベルスト鈴蘭台が開業して早約半年が経過。駅前の開発は駅前広場と鈴蘭台幹線の再整備に軸足が移っています。駅前広場が整備される予定であるベルストの東側一帯に立ち並んでいた密集店舗の解体撤去は大詰めを迎えています。
こちらが解体開始前の様子です。かなりスッキリしました。後は蜘蛛の巣のように張り巡らされている電線と電柱の撤去が必要です。
ほぼ更地化した駅前の様子です。
薄暗かったビルのピロティ空間も非常に明るくなりました。
まだ少しだけ一部の建物が残っていますが、3月末までには駅前の全ての解体工事が完了するでしょう。その後はいよいよ駅前広場の整備工事が開始されます。
鈴蘭台駅前の開発は広場の整備でひと段落しますが、駅前へと続く鈴蘭台幹線の幅員拡大による交通アクセスの向上や安全な通学路確保の為、今後、沿道の商店や住宅の移転が検討されています。
幹線整備は北区間と南区間に分けて整備を検討しています。
南区間については既に撤去工事が始まっています。
コーナーの建物には重機が入って解体を進めていました。
沿道の複数の建物も既に撤去されて更地になっています。鈴蘭台駅周辺は道が狭い上にカーブも多く道路事情はかなり悪い状態です。立派な駅前広場が整備されてもそこにアクセスする道路が狭ければ広場のターミナル機能を上手く活用できません。
このプロジェクトも6年に渡って追いかけてきました。当初の計画からは3年近く遅延が生じています。鈴蘭台幹線の整備完了には恐らく更に長い歳月が必要とされるでしょう。
旧鈴蘭台駅ビルの一部もいよいよ解体が進んでいます。
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神戸電鉄沿線の再開発については、神戸市内の他の地域と同じようには行かないように思います。
その最大の理由が、新興住宅地で人口が分散しているにもかかわらず高齢化が著しいことにあります。
このため、私は神戸電鉄（神鉄）の線路を取り払ってBRT化あるいは一般的な路線バスとし、新興住宅地から三宮までの乗り換えなしで通勤できるようにするのがよいと考えています。
詳細を以下に述べます。
毎回申し上げて恐縮ですが、近年のトレンドは職住近接で都心部に居住するか、あるいはターミナル駅の周辺に居住することです。
神戸電鉄沿線の北区や西区の一部はそのいずれにも該当せず、その多くは70年代後半から80年代に開拓された新興住宅地で、一斉に開発されたために宅地とともに住民も一斉に老齢化しています。
西区と北区は範囲が広いので神戸市の人口の大部分を抱えていますが、空き家も増加しており、いままさに神戸市にとって不良債権化しつつあるといっても過言ではありません。
この地域の三宮へのアクセスは、住宅地からバスで神鉄の駅へ、神鉄の駅から新開地（あるいは谷上）へ、新開地（谷上）から阪神阪急などで三宮へと2回の乗り換えを想定したものになっています。
今の時代これでは不便すぎて誰も住まないでしょう。
そこで、神鉄の鈴蘭台以北の線路を取り払ってBRT専用道とします。
既存の駅舎をBRTの駅舎として利用できますし、鉄道の線路よりもBRT専用道の方がコストが安いです。
しかも、BRT専用道であれば、一般道と違って全自動運転も法的にクリアしやすいですから、将来的に一般道よりも早い時期に全自動運転車を走らせられると期待できます。
神鉄は粟生線の廃止を以前から検討していますが、BRTに転換すれば維持可能ではないでしょうか。
また、BRTのメリットである一般道を走れることを最大限に生かし、朝夕を中心に住宅地のど真ん中から三宮まで乗り換えなしのドアtoドアで直接接続します（昼間はBRT専用道だけの運行になるかもしれません）。
しかも、BRTとして走行するバスは市販のバスでいいので、費用が安く、他の路線などへの転用も容易です。
箕谷から新神戸トンネルを使って新神戸・三宮まで出られますので、BRTでのターミナルは鈴蘭台ではなく、箕谷に移ることになるでしょう。
現在、神姫バスが三田から三宮や恵比寿から三宮などの快速バス路線を運行していますが、好評です。
BRTのデメリットとして速度が遅いことが挙げられますが、神鉄はそもそも遅いので今以上に遅くなることを懸念する必要はないでしょう。
香港のバス通勤についてのお話ですが、以下のような記事もあります。
｢電車より快適｣バスが活躍する香港の通勤事情 住宅地から市街地へ｢乗り換えなし｣で人気
https://toyokeizai.net/articles/-/266007
北神急行の市営化でも思ったのですが、単純に運賃を下げる政策をとっても、住宅地から谷上までが不便であれば誰も使いません（正直、北神急行の市営化は誤りだと考えています）。
北区のように住宅地が広がり、人口が分散している上に高齢化している地域にはBRTが一番なのではと考えた次第です。