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神戸の見所

リニューアルオープンした神戸海洋博物館 プロジェクションマッピングによる映像演出で幻想的なホール 将来的な活用法も模索が必要



昨秋から行われていた改修工事が完了し、リニューアルオープンを果たしたメリケンパーク内のランドマークである神戸海洋博物館。神戸港ウォーターフロントにおけるシンボルの一つです。


リニューアルのコンセプトや内容については民間事業者から公募プロポーザルによってアイディアを募り、株式会社丹青社関西支店の提案を採択しました。



今回のリニューアルのハイライトとなったエントランス&展示ロビーの神戸港開港150年シアター。エントランスロビー全体を使った圧倒的な映像演出で開港150年〜神戸港の未来を概観。フロアも含めてロビー全体をスクリーンに仕立てました。



大きな存在感を放つ帆船ロドニー号の1/8スケールの模型。博物館内最大のアトラクションです。シアター中央に鎮座し、精巧に作り込まれています。ライトアップによって幻想的に浮かび上がります。



壁面に映し出される映像演出。神戸港の歴史と海の大自然を融合させた内容です。



床は海中をイメージして魚や亀が泳ぎ回ります。



船の歴史と進化を精巧な模型で展示、表現しています。



海洋模型のファンには堪らない程に精巧な作りなのではないかと思います。



中央にはメディアテーブルと呼ばれる円形のタッチパネル式の水平モニターがあり、神戸港を行き交う船をタッチするとその船の役割が表示される仕組みになっています。



他にも屋外施設として3Dトリックアートもあったりします。改修されたトイレは特筆すべき点の一つで非常に美しい公衆トイレへと生まれ変わりました。

今回のリニューアルに費やされた改修費用は4億円。シアターとなったホールはハイライトとして見応えはありますが、それ以外の部分ではやはり投資額が小さいので工夫で何とかした感が強く、2階も含めてフロアを持て余し気味と感じられました。



来館者が300万を突破した海洋博物館内に入るカワサキワールドはアトラクションも多くそれなりに楽しめます。そこそこの人気ですが、そこまで混み合っている訳ではないので面白いアトラクションは何度も遊べます。



しかし翻るとまだこの施設の集客力はそれ程ではないという事です。カワサキワールドの年間来館者数は約20万人。2006年の開館から14年で300万人に達しており、善戦しているとは思いますが、例えば近隣の神戸アンパンマンミュージアムは年間約65万人の来館者を集めます。カワサキワールドとの賃貸契約がどう結ばれているのかは定かではありませんが、将来的に再度のリニューアルの際には全館を対象とし、海洋博物館という展示内容も含めて抜本的な見直しによって年間100万人を集客できるような人気施設にする検討を図って欲しいと思います。すますいのリニューアルでは市営娯楽施設の民間集客施設化については大きな反響がありました。しかし広域圏から神戸への集客エンジンの目玉としての役割と使命を果たす転換戦略は勇気ある決断かと思います。この海洋博物館でも将来的にはウォーターフロントを一大エンターテインメントゾーンとする為の布石として活用して欲しいです。



海洋博物館の屋上広場から眺める三宮新港町計画の再開発プロジェクトの様子です。メリケンパークの対岸に新たな街が完成に向かって動いています。

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  1. 摂津国人 より:

    かなりいい感じに仕上がっているようですね。
    低予算でもここまで仕上げたのは工夫の賜物でしょう。
    記事を読むだけで行ってみたくなりました。

    やはり、メリケンパークや新港突堤の交通の利便性が悪いのが海洋博物館の集客力が低い主因ではないでしょうか。
    何度も申し上げて恐縮ですが、地下鉄海岸線が神戸駅以東で、東行してumie、メリケンパーク、新港突堤、北上して三宮の路線であれば、メリケンパークと新港突堤の交通の利便性は格段に向上し、観光客など遠隔からの来訪者にもウォーターフロントへのアクセスに便利で、今の海岸線の赤字も存在しなかったでしょう。
    海岸線のルート変更ができないのであれば(どうせできないのでしょうから)、新港突堤の記事でもしん@こべるんさまがご提案だったポートライナーを分岐させた新港突堤とメリケンパークのかもめりあに延伸させる案を早急に実現しなければ、この海洋博物館の集客力は向上しませんし、新港突堤のマンションやオフィスが竣工した際にも交通の利便性が悪くいきなり味噌がつくだけです。
    これではマンションを分譲するディベロッパーとしても、三宮に近いことを売りにできません。
    神戸市は住民にも、民間ディベロッパーにももうちょっと優しくできないのでしょうか。
    できないのでしょうね、できないから不名誉な人口減ワースト1位で、民間企業の投資も少ないのでしょう。
    これも以前から申し上げておりますが、元町からメリケンパークへの2号線を跨ぐペデストリアンデッキやメリケンパーク新港突堤間のデッキなどの整備を急ぎ市街地からの回遊性とウォーターフロント内の回遊性の向上を図るべきです。

    それとリニューアル直後にこんなことを申し上げるのはタイミング悪いですが、海洋博物館は子供向けのアトラクションや展示を増やすのがいいのではないでしょうか。
    船舶のシミュレーターやボートレースゲームなんかどうでしょう。
    神戸駅、元町、三宮のマンションには人口が増えていて、メリケンパーク、ハーバーランドには10年前と違い子供連れも増えていますので、子連れを取り込めば集客性は自ずと増加すると考えます。
    それに加えて、子供向けでないというイメージが強いことも一因ですので、広報活動も必要です。
    これは新港突堤にできる都市型水族館にも言えることです。
    須磨海浜水族園の跡地にはリゾート型の高級水族館ができると聞いていますが、その分日常使いの水族館は新港突堤に受け継がれていくべきです。
    新港突堤の水族館は大人向けになるとも聞こえてきていますが、大人向けのようで子供も楽しめる施設にすることをお勧めします。
    この辺り、万博公園のニフレルがスタイリッシュかつ子供も楽しめる展示になっていますので参考にして欲しいです。
    ハーバーランドのアンパンマンミュージアム、メリケンパークの海洋博物館、新港突堤の水族館と子連れが集客できれば、ウォーターフロント内の回遊性もできます。

    神戸は、大阪や京都に比べて人口が高齢化しています。
    やはり子連れや若向けに転換していくことを図り、市内の活性化を目指すのが良計と考えます。

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