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神戸市は新港第3・第4突堤間の根元部分である約1.6万平方メートルの水域を埋め立て、ポートターミナルに停泊するクルーズ船の乗客を乗せるバスや三宮フェリーターミナルを発着するジャンボフェリー・宮崎カーフェリー等の貨物車の待機場として整備する計画を進めています。
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プロジェクト概要
築造状況の様子
現地取材は工事の開始された2019年12月以来と実に1年半ぶりでした。流石にそれだけの歳月を経ると、そこにあった海はもう陸地に変わっていました。
約1.6ヘクタールの広大な土地がウォーターフロントに新たに誕生しつつありますが、この埋め立ての起工後、世の中は様変わりしました。
クルーズ船の受け入れは再開しているものの、海外船は皆無で、寄港するのは飛鳥2、ぱしふぃっくびいなす、にっぽん丸等、国内のクルーズ船のみとなっています。
埋め立てが完了しても、まだ当面はこの土地の出番は無さそうです。折角生まれた土地なので、用途の変更も含めて有効活用の模索が必要かと思います。
第3突堤基部の再整備の行方は?
第三突堤へのアクセス路は税関線に直結しています。歩道は舗装ブロックで美装化され、光のミュージアム化による照明が備わります。
臨港道路との交差点周りには神戸税関やKIITOをはじめ、近代建築が立ち並び、西側で進む新港町再開発は段階的に東側にも波及してくる予定です。
神戸市が2011年に策定した「港都 神戸」グランドデザインでは第三突堤基部エリアには文化・創造産業施設や緑地広場の整備等が想定されています。
神戸税関南側には既に閉場した大型倉庫ビルが聳えています。今年度中に取り壊しが開始される予定です。
グランドデザイン上ではこの跡地は税関南広場となる想定のようですが、あくまでも10年前の想定であり、既に第1、第2突堤及び基部の実際の開発用途は当時の想定とは異なっているので、今後の展開を見守っていきたいと思います。三宮の再開発よりも速いペースで進むウォーターフロントの再開発は見ていてより痛快です。
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かつて、久元市長は神戸は大阪のベットタウンにはならないと言いましたが、昨今の大阪の都市開発を見ていると衛星都市化しているようにさえ感じてしまいます。
それでも、大手民間企業が本気でアイデアを出してくれたら、神戸阪急ビルや仮称:須磨シーワールドそして、2突のアリーナ計画のような魅力的なプロジェクトが湧き出てきます。
神戸市は裏方となり都市計画の緩和等で全面的にバックアップするだけでいいのにとつくづく思います。
新港町エリアは確かに魅力的に生まれ変わろうとしていますが、ここの容積率が200%⇒400%ではなく、その倍くらいまで緩和されていたら、高さ規制が無かったらもっと大きな変革が起こせたと思います。
新港町エリアは、臨港地区等の強い規制に守られ今まで手つかずで残された希少性の高い神戸都心域の大規模な土地です。ジーライオンやフェリシモは良いビルを建ててくれましたが、浜手バイパスを通るたびに今の倍くらいの高さがあればなぁと思ってしまいます。
このエリアに大規模オフィスが出来たら特徴的な立地なのでアクセスさえ整備すれば、市役所等も近くリーシングは可能だと思いますし、現在建設中のレジの他にも外資系ホテルの誘致やホテル付の富裕層向けの超高層レジデンスを供給しても良いと思います。
かつて、1突のコンペでは1社しか応募がありませんでしたが、その後の開発とアリーナ構想により企業の意識は大きく変化していると思いますから。
新港町はまだまだ渇いたエリアとの印象をぬぐえませんが、人が集い住まう開発をすることで街に潤いが出来き素晴らしい街へと生まれ変わると思います。