大阪

地域探訪: 大阪・梅田スカイビルから眺めたキタ界隈の大変貌



お盆休みを利用して数年ぶりに梅田スカイビルを訪れました。入館料が500円アップの2,000円に値上げされており、ビックリしました。訪日観光客に大人気の施設である為、価格設定を大きく変更したようです。海外諸都市の有料展望施設は非常に高額で、恐らく2,000円でも外国人観光客には円安も手伝ってまだリーズナブルなのでしょう。



スカイビルからの眺望のハイライトになるのは、間違いなく同ビルを取り囲むように広がるうめきた2期開発地区・グラングリーン大阪。エリア最大の施設であるパークタワーゲートタワー他、これまで南街区賃借棟と呼ばれてきた複数の超高層ビルの集合体で、これまでに類を見ないタイプの建物です。延床面積は317,249.30平方メートルに及び、オフィスや二つのホテル、MICE施設、スパ、商業施設が集う大コンプレックス。最高部は地上39階建て、高さ181.50mです。



そしてその足元に広がるのが、うめきた公園のサウスパーク。JR大阪駅のうめきた内新駅ビル「うめきたグリーンプレイス」と南北に約120mの長さを持つ大屋根「ロートハートスクエアうめきた」。そして駅ビルに繋がり、公園をS字型に縦断する歩行者デッキ「きらめきの道」。



JR西日本は梅田に最大級の投資を実施。既存駅ビルのノースゲートタワー大阪の隣に、中期経営計画三大プロジェクト竣工第一弾のイノゲート大阪。そしてその背後には大阪JPタワー。JPの冠を付けていますが、JR西が相当額を出資しています。



グラングリーンの誕生で、うめきた1期のグランフロント大阪の影も薄くなりそうですが、今後はうめきたと新梅田シティ一帯を一括りの街として、面的な捉え方が必要になってくると共に、分断されていた街の回遊性が高められる事により、梅田の北側が今も後飛躍的に成長していく可能性が大きいでしょう。



グラングリーン大阪北側のノースタワー上部に入るキャノピーbyヒルトン大阪梅田とインターコンチネンタル大阪。うめきた内の高層ビル内の新旧ホテルが共演。



大阪市内・もしくは西日本一の分譲マンション価格最高値を記録したグラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE。まだ躯体工事は半分程、進行したにも拘らず、既に全戸完売の人気ぶり。最高25億円、最低でも1億円の販売価格というモンスタータワマンです。



うめきた周りにはまだまだ今後、再開発が可能なエリアが残されており、タワマンを中心に開発が旺盛に進むでしょう。価値のあるターミナルエリアのタワマンが廃墟になる可能性はありません。資産価値が高く、買い手がすぐに付くので、維持管理もしっかりと手が入ります。



新梅田シティの南西には複数のタワーマンションが既に林立しています。グラングリーン大阪の開業後にも更に増えるのではないでしょうか。神戸は一時的に新規タワマンと決別しますが、どこかの時点で方針転換せざるを得ないと思います。



大阪の都心では、神戸の都心に賃貸マンションが立つ勢いでタワーマンションが建設されています。梅田スカイビルからの眺望は、大阪駅周辺に同規模の高さを持つビル群が多く建った事で、眺望に見通しが悪くなった事は確かです。伊丹空港がある為、高さ制限ギリギリのビルが壁のように連なりました。梅田上空の高さ規制の緩和は望み薄でしょうか。

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  1. 名無し より:

    自ら発展を諦めた都市と今もなお発展をし続ける都市の違いですね。
    人口減を理由にタワマンを造らない事が人口減に拍車をかけ都市の魅力を失うことになりかねません。
    中心部の魅力がなければ名谷や西神中央などの郊外の人口が増えることはあり得ないでしょう。
    本当にこんな悪夢が一時的でありますように…

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