大阪

地域探訪: 日本最大級の大型複合施設 EXPOCITY エキスポシティに行ってきました

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今更感もありますが、大阪府吹田市の「エキスポランド」跡地に日本最大級の大型複合施設として誕生した「EXPOCITY エキスポシティ」に行って参りました。

エキスポシティは「万博記念公園駅」前の敷地面積約172,000平方メートルの広大な敷地を三井不動産が開発し、8つの大型エンターテインメント施設と全305店舗の「ららぽーとEXPOCITY」から構成され、2015年11月19日にオープンしました。

「『遊ぶ、学ぶ、見つける』 楽しさをひとつに!」をテーマに直径60mの屋外庭園を取り囲むように各大型施設が配置されています。延床面積は約223,000平方メートル、店舗面積は約71,000平方メートル、駐車場は約4,100台を完備。

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この施設のメインは「ららぽーとEXPOCITY」です。ららぽーとは三井不動産のショッピングモールブランドで強いリーシング力を駆使して全国に展開。イオンモールとは洗練性で一線を画します。特にこのEXPOCITYはフラッグシップモールの位置づけとして、力の込められた施設です。

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EXPO KITCHENと名付けられたレストラン街は別棟という珍しい構成でしかも屋外に面しています。全てが屋内というのがショッピングモールの通例ですが、同じく三井不動産が垂水で展開するアウトレットモールであるマリンピアは屋外と屋内をミックスさせています。このノウハウがこのモールにも応用された形です。

しかし取材日は3連休の週末だったせいか、ピーク時は来客者に対してレストラン街のキャパシティが圧倒的に不足していました。

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最寄駅となる大阪モノレール「万博記念公園駅」からららぽーと店内に至るまでは結構な距離を歩くようです。しかし高速道路網に囲まれて、広域から車で来店しやすい立地と北摂地域という巨大な後背人口を抱えます。

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ららぽーと店内で最大の吹き抜け空間である「光の広場」。隣接する万博記念公園にある太陽の塔をモチーフにしているそうです。

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自然光を採り入れた巨大な開放空間はイベントの開催にも適しています。JR三ノ宮駅のターミナルビルは駅ビルながらこうしたモール形式の開放的な空間設計を目指して欲しいと個人的には思っています。その中央を三宮クロススクエアと中央改札を結ぶ導線が貫く形です。

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エスカレーター横や各所には「光庭」と呼ばれる中庭が設けられおり、緑の癒し空間となっています。

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モール内は白を基調とした内装で統一されています。こちらも自然光を採り入れており、3層吹き抜けの通路の両側に店舗が並びますが、このあたりは標準的で上質なモールです。

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核となる大型店にはLOFTも導入。他にも“関西初出店”は全47店舗を誘致。

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設計と施工は竹中工務店です。umieの改修を手掛けたのも同社です。イオンモールを含めて多くのモールの設計・施工を担った実績を持ちます。西宮ガーデンズも基本設計は安田建築設計ですが、実施設計と施工は竹中です。

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EXPO KITCHENにあるガンダムスクエア前にはガンダムとシャーザクのフィギュアが置かれています。実寸スケールではありませんが、かなりリアルです。

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そしてこの施設の最も特筆すべきは単なるモールのみに留まらず、コト消費にも力を入れている点です。これはumieがアンパンミュージアムとセットになって成功しているのと同様ですが、こちらには海遊館がプロデュースする「NIFREL(ニフレル)」があります。「〜に触れる」をコンセプトとした小型アクアリウムです。このミニ水族館は訪れてみると、期待以上の出来でした。今後、、新港突堤基部西地区に誕生する水族館にもおおいに参考にできる点が沢山ありました。NIFRELの詳細についてはまた別の機会に特集したいと思います。

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他にも「イングリッシュビレッジ」は留学気分で英語が学べるエデュテイメントと呼ばれるサービスを提供。

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高さ123mの「Redhorse Osaka Wheel(オオサカホイール)」は日本一の観覧車。一周18分のゴンドラからは北摂や大阪都心部までを一望します。他にも自然体感型エンターテインメント施設「オービィ大阪(Orbi Osaka)」 やスポーツ体験施設「VS Park」等も人気です。

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阪神間には2000年代に次々とショッピングモールが新設されました。これが広域圏から集客していた神戸の大型商業施設をも直撃。エキスポシティの開業は飽和状態に拍車を掛けると共に、大阪都心部を含めて完全なオーバーストア感を生み出し、競争力の無い郊外型の百貨店を中心に既存商業施設の淘汰に繋がりました。

今後、新設されるモールや既存の商業施設もリニューアルの際にはこのエキスポシティやumieのようにコト消費を誘う複合施設化が生き残りの必須条件になっていくはずです。



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