関西電力と並んで近畿エリアで最も重要なインフラ企業である大阪ガス。その本社は大阪市中央区・御堂筋沿いにあるガスビルこと「大阪瓦斯ビルヂング」内にあります。
1933年竣工・地下2階、地上8階建の建物は登録有形文化財に指定されている歴史のあるビルです。
構造は一体化されていますが、1933年築の南館と1966年築の北館から構成されており、延床面積は合計46,897.11平方メートルです。
8階には広く一般に開放される洋食店「カズビル食堂」があり、周辺ビジネス街のオフィスワーカーにも親しまれています。
近年、ビルの外壁は改修工事を経て、美しくなりました。
そのガスビルの西側にはセレパーク平野町の立体駐車場や平面駐車場として暫定利用されている約5,000㎡の土地があり、大阪ガスの子会社である大阪ガス都市開発が保有しています。
この敷地内で最近、ボーリング地質調査が進められています。
大阪ガスは、この西用地の複合ビル開発と、ガスビルのリノベーションについて検討を開始する事を発表しました。
西用地は、外部テナントへの賃貸によりオフィスと商業用途に使用する「西新ビル」の建設を検討し、このビルへのDaigasグループ本社機能の移転・集約についても検討。
ガスビル歴史的建築物として保存し、市民用途拡大等に向けたリノベーションを検討するとしています。
西用地は商業、オフィス等の複合機能を有する超高層ビルとなるの事は間違いないでしょう。大阪ガスの企業規模や賃貸オフィス供給を含めると、エリア最大級の複合ビルになる可能性もあります。
この数年は周辺地区に供給されるタワーマンションのマンションギャラリー銀座としても活用されてきました。
西用地は御堂筋には面していませんが、周辺地区の付加価値向上に大きく貢献する事になりそうです。またガスビルはオフィスからの用途変更でどのように活用されるのでしょうか。商業や公共機能の付与も考えられます。淀屋橋・本町地区の再開発は熱を浴びています。
地域探訪: 大阪・大阪ガスがガスビルと西側用地の複合開発・リノベーションの検討を開始
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