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地域探訪: 大阪・大阪駅西高架エリア開発 新JR駅ビル着工に向けて既存施設の解体撤去が続く



JR西日本が中期経営計画内の三大プロジェクトとして掲げた大阪西、広島、三ノ宮の新駅ビル開発計画。いずれの計画も現在は既存施設の解体工事が進行中です。



大阪西の計画はノースゲートビルの西側に位置した駅舎のホームを含めた東西に長い敷地を解体しています。



既に仮囲いには新駅ビルの建築計画のお知らせが掲示されています。



計画されている建物は地上23階 地下1階 高さ121.6m 延床面積60,095平方メートルの超高層駅ビルで、低層部は駅のコンコース機能や商業施設、高層部はオフィスというフロア構成です。足踏みしている三ノ宮駅ビルは床面積の中核はホテルとして計画されていたようですが、この大阪西開発のようにオフィスを中心とする内容に変更される可能性があるかもしれません。



JR大阪駅は既にサウスゲートビル、ノースゲートビルという2つの超高層駅ビルを有していますが、この西開発によって3棟構成になります。これらに加えて阪急は2棟の超高層駅ビルを抱え、阪神も超高層駅ビルを建設中です。超高層駅ビルが5棟も立ち並ぶターミナル駅は全国的にも珍しい例です。



ケーシングチューブを圧入して地中障害物の解体撤去を行なっています。



敷地の長さからかなり幅の広い駅ビルになる事が分かります。



二つのホームをスパッと切ってビルの建設用地を確保しています。ビルの建設と共に高架下に新たなコンコースと改札口、南北の連絡通路が整備される為、梅田地区の回遊性向上も期待されます。



既に高架下にも仮囲いが設置されて大規模なリニューアル工事か開始されています。



飲食店を中心に高架下商業施設として親しまれてきた梅三小路は工事開始に伴って先週、閉館を迎えました。



新改札コンコースと商業ゾーン、バスターミナルも加わる交通商業拠点として生まれ変わります。

ここまでの規模にはならないでしょうが、この計画を鑑みると、三宮・雲井通の再開発が進んだ際、現在、神姫バスのターミナルとして使われている高架下が新たな東改札コンコースになるという想定も想像しやすくなります。



このJR西日本の力の入れ方は持てる全てを注ぎ込んでいるように見えます。



それもその筈。この新駅ビルや新改札はいよいよ始動したうめきた2期地区のエントランスを司る重要な玄関口の機能を担う場所に位置しており、そしてその南側で日本郵政やJR西等が共同で進めている大阪中央郵便局跡の大規模再開発プロジェクトとも連携する計画となるのです。梅田地区の再開発は今や駅の南北で空前のピークに達しようとしています。

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