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去る6月21日、姫路駅南側約400mの南畝町2にリッチモンドホテル姫路がオープンしました。同ホテルとしては兵庫県初の進出となりました。
名称 | リッチモンドホテル姫路 |
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所在地 | 姫路市南畝町2丁目7番13番2, 14番2, 3 |
規模 | 地上9階 |
敷地面積 | 2,802.89㎡ |
建築面積 | 814.27㎡ |
延床面積 | 6,822.42㎡ |
高さ | 35.38m |
構造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 |
用途 | ホテル(216室) |
設計 | 東急建設 |
施工 | 東急建設 |
事業主 | ウシオ電機 |
完成 | 2019年6月 |
南北に渡って板状に形成された建物で、一見、オフィスビルのような外観です。窓の形状や外壁材の色調もホテルっぽくありません
特に窓が非常に大きく透明感が高い為、三宮・磯上通の三宮プラザビルのようにも見えます。
ホテルのエントランス周りです。
姫路駅からは大通りを北上して、一本、道を入る立地なのですが、通りとホテルを隔てる部分は現状、舗装された空き地なので、エントランスへは大通りから直接、通り抜けてアクセスが可能です。
今回のプロジェクトはウシオ電機が自社保有地の有効活用を目的とし、ホテルビルを建設。運営をリッチモンドホテルホテルズを展開するロイヤルホールディングスに委託。同社はロイヤルホストをメインに外食産業企業の大手でしたが、事業の多角化を目的にリッチモンドホテルズを立ち上げました。ビジネスホテルの括りには当てはまらない高い品質をリーズナブルな価格で提供するホテルチェーンの先駆け的な存在として顧客満足度も高いのが特徴です。
同様のコンセプトで人気を集めるドーミーインも兵庫県初進出の地には姫路を選びました。兵庫県内随一の観光都市の座はやはり姫路という事でしょうか。ドーミーインはようやく元町への進出を果たしますが、ぜひリッチモンドにも神戸にホテルを計画して貰いたいですね。
ホテルの周辺はコインパーキングで溢れています。将来的には周囲にも新しいホテルが建つかもしれませんね。姫路のホテル新設ラッシュも一旦、これで落ち着きますが、姫路の課題である訪問者の滞在時間を伸ばす事が出来れば、更なるホテル需要は高まるはずです。
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今日の夕方、姫路に寄れる機会があったので訪れました。
姫路の街をじっくり見るのは数年ぶりですが、それにしても冗談抜きで腰を抜かしそうになりました。駅周辺は百万都市さながらの煌びやかさですね。大手前通りは「ミニ御堂筋」といった感じです。
これは率直に申し上げて、神戸も県庁所在地だからとうかうかしてはいられないと思います。たとえば滋賀県は、大津市が県庁所在地で人口も一番多いですが、街の活力は草津市のほうが強いと見えます。
姫路市は人口は約50万人ですが、鉄道が発達していて、市外からも買い物に訪れる人がいるでしょうから、商圏人口はさらに多いでしょう。従って、兵庫県内の繁華街としては三宮の次にポテンシャルがあると位置づけて良いと思います。
しかしながら、よくよく考えてみると、姫路に不足しているものも幾つかあると思います。まず、都心型の大型家電量販店がありません。これは、ヤマトヤシキの跡地に検討してみてはいかがでしょうか。
さらに若者の目線で言うならば、サブカルの店があることは非常に重要です。年配の人は、街づくりに携わる人であっても、このことに対する認識が非常に甘く、はっきり言って問題だと思います。
近くにサブカルの店があれば安心感を抱く人は、若い世代を中心に非常に多いはずです。街に活力を与えたいなら、頭を下げてでもサブカルの店を誘致すべきです。
この観点で言いますと、姫路にはアニメイトはありますが、とらのあながありません。私自身、京都の寺町や大阪の日本橋をよくめぐっているので、姫路は不便に感じるかもしれません。もっとも、姫路には姫路城があるので、それを補うだけの文化的魅力はあるとも言えますが。
神戸の街づくりの方針にも関係することなので強調しますが、単に綺麗で大きな商業施設さえあれば若者を魅了することができると考えるのは頓珍漢な発想です。自分の趣味範囲だけで考えるのではなく、街の「文化」について深く考えるべきだと思います。
姫路の駅前は本当に素晴らしい変貌を遂げました。これからはハード面の整備からソフトの充実に軸足を置いて活性化を進めるべきですね。ヤマトヤシキの再開発はそのあたりを睨んだ内容となる必要がありますね。