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4年の工期を経て、2021年9月に完成したキャスティ21の中核文化交流施設「アクリエひめじ・姫路市文化コンベンションセンター」。兵庫県西部・播磨エリアの中心都市として、姫路が広域圏より集客が可能なMICE国際都市の機能を担う為に整備された県西部最大の文化複合施設です。
大ホール(2,010席)、中ホール(693席)、小ホール(164席)、大小スタジオや4,000平方メートルの展示場、大小10の会議室を備えた本格的な文化コンベンション施設で、延床面積は約29,000平方メートル。
先日、レポートした奈良県立コンベンションセンターを大きく上回る規模のMICE施設を第2都市の姫路が自前で造ってしまった事に驚きです。
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美しい潤いの緑地空間
アクリエひめじへのアプローチには昨日、レポートとしたキャスティ21公園という素晴らしいプロムナード空間が整備されていますが、施設の周りも豊富な緑に埋め尽くされた緑地空間になっています。
まだ開業後半年程ですが、若木の新緑が眩しい憩いの場になっています。木々が成長していくと、森になる勢いです。
敷地に余裕があるのでこうした大きな緑地を敷地内に整備する事が可能です。
キャスティ21公園から結ばれるスロープデッキと施設2階から伸びるエントランスデッキとの接続部の様子です。
神戸も国際展示場の建て替え時には美しい緑地空間の整備をセットで行って欲しいと思います。
巨大なピロティ空間「にぎわい広場」
巨大なピロティ空間。にぎわい広場と名付けられたこの空間は屋外も合わせて、1,600平方メートルの広さを誇ります。ここだけでも大きなイベントが開けそうです。左側は展示場になっています。
この無数に並ぶ柱とピロティがアクリエひめじを大きく特徴付ける造形です。設計を手掛けた日建設計はこの手の公共施設造りに長けています。同社が手掛けた西宮市の「兵庫県立芸術文化センター」も同じくピロティが全面に押し出された外観です。
ピロティの下に突き出るように整備されたガラスの箱。「ファウンテン アクリエひめじ」はJR姫路駅前のホテル日航姫路が運営するカフェです。客席数は16席と小ぶりです。
規模は大きくありませんが、自然光が降り注ぎつつもピロティの大屋根で直射日光は避ける事ができる憩いの場です。テイクアウトメニューもあるので、キャスティ21公園や敷地内でドリンクを楽しむ事も可能です。
大階段とピロティは屋外型イベントの開催も想定されています。天候に左右されない野外ライブにも対応できそうです。
公式サイトのスケジュールを見てみると、やはり現在はホールの稼働率が高いようです。展示場を活用するイベントはこれまでコロナ禍という事もあって、まだ本格的な活用には至っていないようですが、隣接して県立はりま姫路総合医療センターが開院したので、今後は医療関連の学会やイベントの開催も増えるのではないでしょうか。
神戸市内で整備の進む新しい公共施設群もこのアクリエひめじの規模にはどれも劣ります。次回はこの美しい複合文化施設内部の様子をレポートしたいと思います。
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