みゆき通り商店街と十二所前線に面して営業していた姫路フォーラス。駅ビルのピオレ姫路をはじめ、再開発によって駅周辺に次々と開業した大型商業施設との競合に敗れ、2016年に閉店。同店跡地は都市環境開発社とダイワロヤルによって敷地が二分され、それぞれが新たなビルの建設を進めてきましたが、いよいよ開発が完了を迎えます。
敷地の東側は都市環境開発が128戸のハイグレードな都心立地の大型分譲マンション・姫路ザ・レジデンスを建設。立地性の良さから話題を集め、完成前に全戸完売しています。ファサードは低層、中層、高層で手摺の素材と色調を変え、スタイリッシュなデザインを実現。
事業主の都市環境開発社は大阪・北浜に本社を置くマンションや宅地開発をメインとしたデベロッパーですが、最近は神戸や姫路等でのプロジェクトを増やしています。
エントンラスホールには大通りに面してカーテンウォールを採用し、2層吹き抜けのホテルライクな開放的な空間を演出。板状マンションには珍しく、内廊下設計を導入しています。11月下旬に竣工、12月下旬から入居開始予定です。購入者は年始を新居で迎える事になります。
名称 | 姫路ザ・レジデンス |
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所在地 | 兵庫県姫路市東駅前町100番 |
規模 | 地上15階 |
敷地面積 | 1,740.44㎡ |
建築面積 | 1,203.38㎡ |
延床面積 | 14,832.15㎡ |
高さ | 44.94m |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
用途 | 共同住宅 128戸 |
設計 | タクトプラン建築事務所 |
施工 | 大末建設 |
事業主 | 都市環境開発株式会社 四国旅客鉄道株式会社 |
完成予定 | 2018年11月 |
新築された姫路ザ・レジデンスとダイワロイネットホテル姫路の間を貫く「おみぞ筋商店街」も導入部のアーケードを今回の再開発に合わせて一新されました。
また十二所通の上空を跨ぐ横断歩道上空の屋根も架け替えられました。
10月17日(水)に開業したばかりのダイワロイネットホテル姫路です。ホテル建設ラッシュに沸く姫路において、延床面積9,400平方メートルを越え、218室を備えた同ホテルは大きな存在感を放ちます。
姫路駅と姫路城の中間に位置するこのホテルは立地性と利便性に優れており、かなりの競争力を持つ高グレードホテルと言えるでしょう。姫路城を一望できる広さ58.8㎡の最高クラス「キャッスルスイート」やツインルームも多く設けられ、インバウンド需要に対応しています。
低層部には店舗区画を設けており、テナントとしてHolly’s Cafeも開業。
名称 | ダイワロイネットネットホテル姫路 |
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所在地 | 兵庫県姫路市駅前町353番, 354番 |
規模 | 地上13階 |
敷地面積 | 1,333.47㎡ |
建築面積 | 886.00㎡ |
延床面積 | 9,404.53㎡ |
高さ | 47.38m |
構造 | 鉄骨造 |
用途 | ホテル(218室) 店舗 |
設計 | 大和ハウス工業 久米設計 |
施工 | 大和ハウス工業 |
事業主 | ダイワロイヤル |
開業 | 2018年10月 |
こちらが再開発前・解体直前の姫路フォーラスの様子です。
老朽化し、最新の商業施設を相手に立地的にも不利なファッションビルは淘汰され、真新しいホテルとマンションに生まれ変わりました。フォーラス跡は閉店から新施設の完成まで約2年という異例のスピードで開発されました。同様に競争に敗れて閉店したヤマトヤシキ姫路店は未だ閉鎖されたままで、再開発への目途は立っていません。商業施設とホテル、マンションから構成される複合ビルが検討されているようですが、早期の再開発着手が望まれます。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
姫路駅の再開発の成功状況をみると、姫路駅北側に高グレードオフィスを建設してほしい次第です。駅とデッキで直結している姫路ターミナルスクエアのオフィスフロアは非常に盛況のようです。このことからも姫路駅周辺に大型のオフィス物件が出る日を心待ちにしています。ヤマトヤシキも駅から少し離れていますが、マンション+オフィスも備えてほしいです。
さらに欲を言えば、大手前通りに路面店を誘致し、更に街歩きが楽しい空間になってほしいですね〜〜ヤマトヤシキはその起爆剤としても活躍して頂きたい〜〜
南側は寧ろオフィスしかないですね。賑わいのある北側も老朽化した建物の建て替えではオフィスビルのプロジェクトもあり得るかもしれません。
立派なホテルですね
三宮のドンキホーテ前のホテル建設予定地もこれくらいの規模感になればいいですね
敷地面積は大きいですが、140室程度なのでどうでしょうか。