名谷センタービルに入居する須磨区の北須磨支所と名谷駅ビルに入る乳幼児検診スペースを統合する為、名谷センタービル横にある駐輪場に新たなビルを建設する基本計画が策定され、市の外郭団体であるOMこうべが事業者として、建設を進めます。
新ビルを建設するにあたって、基本計画では建物の概要や用途が定められたのみで、設計コンセプトやデザイン等は、コンペによる民間事業者からのプロポーザルで決定する事になってしました。
新ビルの建設予定地は駐輪場として使用されている敷地面積約1,780平方メートル程の土地で、名谷センタービルに隣接しています。
プロポーザルには岡工務店、村上工務店、関建・四ツ橋特定建設工事共同企業体の3事業者からの提案があり、審査の上で、岡工務店が約27億円で落札。提案内容についても審査員の評価点はダントツの一位でした。
想定されている建物の規模は地上7階建、延床面積約6,500平方メートルで、1-2階にテナント、2階に親子のための屋内広場、3-7階が北須磨支所という構成になり、2階は周囲の施設同様に駅前から続く連絡ブリッジで接続する予定です。
岡工務店は、建設業務を担い、設計をユーデーコンサルタンツが担当する構成企業とした企業グループとして入札に臨みましたが、以下の高評を得ています。
設計コンセプトが明瞭に示され、印象的な外観デザイン、名谷駅前広場からの良好な視認性、ロングスパン架 構による自由度の高い執務スペースと市民ニーズの変化にも対応できる平面計画の可変性が評 価のポイントとなりました。また、交流空間の具体的な活用イメージ、子育て世代をはじめと する利用者に配慮したきめ細やかなデザイン、通風や自然採光を確保した健康的な室内環境も 評価を得ました。
新ビルは来年度に着工し、2024年度前半には竣工予定です。さて早く高評価を得た建物のデザインやコンセプトの詳細発表が待ち遠しいですね。駅ビルと共に新生名谷を盛り上げる建物になると期待されます。