名谷

リノベーション神戸・名谷 北須磨支所ビルが完成 開所特集 木材をふんだん採用した内装は見応えあり



8月13日に開所した北須磨支所ビル。名谷における新しい行政拠点が駅前にて利便性、サービスの向上、にぎわいを生み出す施設として稼働を始めました。



門型フレームのアトリウムの奥に配置されたメインエントランス。軒や柱等に木材をふんだんに使用し、温かみのある吹き抜け空間を演出しています。



その中に突き出たガラスの箱のエントランス。来所者にワクワク感を与えます。



エントランスを入るとすぐ横に先行移転オープンしたUCCカフェプラザの入口があります。低層階の左側の箱1-2階はテナントエリア。



UCCカフェプラザの奥にはまた別の入口が設けられています。



こちらは名谷グリーンラウンジ。会員登録不要で、誰でも気軽に直ぐに利用できる24席のワーキングスペース。駅前の便利な立地でリモートワークや勉強等にも活用できます。



正面には総合受付カウンター。カウンター前面や壁が木目パネルに覆われています。



エレベーターもナチュラルな雰囲気で、照明は色温度を落として柔らかな光がエントランスホールを包み込みます。



南側のエントランスに繋がる通路が貫いています。途中には美しいトイレも。デパートや大型商業施設のトイレもそうですが、綺麗に手入れされているトイレは気持ち良く使えます。



南側エントランス横にもエレベーターが備わります。



ドアの建具も全てナチュラルな木製ドアを採用しています。



エントランス横の待合スペース。木育コーナーと呼ばれるこのエリアには、六甲山の木で作られた丸型のオリジナル木製ベンチが備わっています。



待合スペースの壁には太陽光パネル発電システムの説明を行うデジタルサイネージや建材として使われた兵庫県産の木々の説明パネルがあります。



エントランスロビー全体を俯瞰します。



続いて2階です。須磨パティオ健康館と渡り廊下で繋がるエントランスから入ると、格子に囲まれた小さな待合スペースが。



切り株の椅子が一脚のみあるカプセルのような遊び心のある空間です。



2階は天井も木のルーバーが採用され、床材もオール木なので、よりナチュラルな雰囲気が感じられるよう設計されています。



吹き抜け前のスペースには木製ベンチ。



ここにはガラスは無く外のアトリウムから外気がそのまま入ってくる構造になっているのは意外でした。



奥には情報・交流プラザ。ここにもふんだんに兵庫県産の木々が使われています。



建物内の木製家具や建具等は神戸木材業協同組合が窓口となり木材店(3社)が造作・作製しました。間接照明との相性も抜群です。



これまでも北区役所の入る鈴蘭台駅ビル、西区総合庁舎、中央区総合庁舎等の新築公共施設が次々と誕生し、これらも木材を積極的に採用していますが、この建物はそれらの集大成のように県産木材を惜しげもなく使用しています。



2階にあるおやこふらっとひろば名谷。広々とした施設内は、森をイメージしてデザインされており、ここにも多くの木材が使われています。恐らく兵庫区のこべっこらんどを除けば、この施設がふらっとひろばとしては最大の規模があると思われます。



その向いはテナントスペースです。向かって左側には今、流行りのヨガ・ピラティススタジオのtreetree studio



右側はUR賃貸住宅が入居しました。



デザイン性が非常に高い公共施設ですが、どことなくリニューアルされた神戸高速鉄道の新開地-高速神戸駅間を結ぶ地下通路「メトロこうべ」の内装を思い起こさせます。



隣接する名谷センタービル2階とも渡り廊下で繋がるエントランスが設けられています。これにより須磨パティオ健康館-北須磨支所ビル-名谷センタービル-大丸須磨店-須磨パティオ3番館が2階レベルで繋がり、1-2番館を介して1周ぐるっと回る事ができます。



隣接した名谷センタービルに入っていた北須磨支所の機能は3-9階に移転し、より区役所の役割を最先端のデジタル技術を駆使して、快適で迅速な市民サービスが提供できるようになっています。無論、上階にもふんだんに木材が使用されています。



北須磨支所が入っていた名谷センタービルも外装の大規模修繕工事が行われて外観をリフレッシュ。カーテンウォールで覆われているファサードですが、ガラスの透明感が増しました。



リニューアルによって施設前に入居テナント銘板スタンドが設定されました。



1階のエントランスホールには木材を使ったインフォメーションゾーンが整備中でした。



西神中央には西区総合庁舎を玉津から移転して新築。名谷では区役所の移転は行いませんでしたが、ほぼ区役所のような機能を有する北須磨支所ビルを新築。リノベーション神戸によって拠点駅前エリアにおける市民サービスの向上を行い、生活利便性を高めます。

神戸市が進めている人口減少対策の施策は、全国の地方都市行政が対峙する少子高齢化と都市の縮小における議論に一石を投じており、メディアも取り上げ始めていますが、まだ成否は判断できません。ただ人口減少という一点のみで評価すれば、まだ実際に施策の効果は見受けられません。

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