旧居留地・江戸町は江戸町筋x仲町通に面した角地にある三共生興スカイビル。地上10階 地下1階の複合ビルで1階は店舗、2-3階はオフィス、4-10階が共同住宅という構造です。所有者は大阪に本社を置く三共生興。老舗の繊維専門商社ですが、大阪や神戸等で不動産業も営んでいます。最近では八幡通で同社保有地にホテルを建設し、東横イン神戸三ノ宮市役所前を来年初に開業予定です。先週17日に同社はプレスリリースにてこのビルと土地の売却を公式に発表しました。
譲渡先や譲渡額は明らかにされていませんが、譲渡益は31億円と公表されました。地価の高騰がピークを迎えている兆候が見られる事から、このタイミングを見計らっての売却の可能性があります。
1階にはカフェやローソンが出店中です。土地の敷地面積は1,829.87平方メートル。このビルは1973年竣工と築46年の老朽ビルです。取得者は建替を前提としているものと思われます。
江戸町の容積率は700%、建蔽率は80%。譲渡先が気になりますが、31億円もの売却益が出たという事はかなりの高額取引になったものと思われます。大手不動産会社への売却だった事を期待したいです。旧居留地は震災でかなりの被害を受けたエリアであり、多くの建物が建替に至っている為、既に高規格の建物が多く、近年はあまり流動性や変化は多くありません。その中でこの立地においてどんな開発が望ましいでしょうか。
右下の緑の建物が三共生興スカイビルです。やはり立地的にオフィスとホテル用途が適していると言えます。ホテルにはビジネスではなく上質なブランドの進出を期待したいところです。譲渡先側からの今後の開発に関する発表が待ち遠しいです。契約締結は9月26日、引き渡しは10月31日を予定しています。
旧居留地・三共生興スカイビルが売却 譲渡先と今後の開発は?
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