旧居留地

旧居留地・三共生興スカイビル解体撤去工事 地上躯体は姿を消す 土地は他社に売却完了跡地には大学都心キャンパス誘致が有効?



江戸町筋に佇んでいた複合ビルの三共生興スカイビルは三共生興から不動産会社の都市環境開発社に売却され、昨年10月に閉館しました。その後、同社がデグチコーポレーションに委託して解体工事を進めており、来月末までに完了予定です。

プロジェクト概要

三共生興スカイビル解体工事



事業者 都市開発環境株式会社
所在地 神戸市中央区江戸町101
敷地面積 1,829.8㎡
規模 地上10階 地下1階
解体施工 デグチコーポレーション
閉館日 2020年10月31日
完了予定 2021年10月30日



既に敷地の外周にある防音パネルや足場の撤去が進み、その背後にはもうかつての建物の姿はありません。



従って背後の建物がよく見えるようになり、周辺にこれまでなかった開放感が広がっています。



敷地内は西側の外壁を除き、建物の地上躯体は完全に消滅しました。こうして見てもかなり奥行きのある敷地です。奥の高砂ビルが無ければ、1ブロック分の長さがあります。



来月には解体が完了しますが、その後の展開はどうなるのでしょうか。都市環境開発社は既にこの土地を他社に売却したようです。そもそもの購入目的は転売によって利益を上げる為だったのか、それとも自社開発を目論んだものの、コロナ禍での開発続行は困難として断念したのか。



いずれにせよマンション開発が主軸のデベロッパーではなく、商業開発を得意とする企業の方がこの土地を任せるには適しています。

周辺には専門学校も複数存在しているので、教育施設を組み込んだ複合ビルは開発手法としては有効ではないでしょうか。1階は店舗、2-8階には大学の都心キャンパスを誘致、それより上層階はホテルであれば、平日・休日問わず、賑わいを創出できます。

都心では現在、複数の物件の売買が進められているようで、今後、市場の流動性活性による新たな開発が生まれてくる可能性があります。この刺激には三宮再開発の起爆が必要ですので、JR駅ビルの始動も必須となります。



三共生興スカイビル跡地が面する江戸町筋は現在、歩道の段差解消工事が進められています。



来年2月末までの工期と工事の内容に対して長期ですが、どのように生まれ変わるでしょうか。
関連記事
旧居留地

神戸ダイヤモンドビルのビル東館ファサード・西館門型フレーム工事が完成 複数ブランドが営業する華やかなビルへ転換

2023年4月19日
こべるん ~変化していく神戸~
大丸の向かいはトアロード・明石町筋の角地に立地する神戸ダイヤモンドビルの1-2階をテナント区画に改修する東館ファサード・西館門型フレ …

POSTED COMMENT

  1. kkbb より:

    現場の解体業者から、解体後はオフィスビルになると聞きましたよ。

  2. HAT より:

    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87060?page=1&imp=0

    記事内容と違いますが情報として。
    神戸アリーナの記事です。

  3. sirokuma より:

    解体といえば、スマスイのイルカライブ館もすっかり姿を消してしまいました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です