旧居留地

バナナリパブリック神戸店が撤退 The 45thの活用法は?


バナナリパブリック神戸元町店がひっそりと閉店していました。時を同じくしてumieのOLD NAVYも閉店。両者とも米国のファションブランドGAPの展開する上位と下位ブランドです。OLD NAVYは日本国内からの完全撤退が決定されていましたが、バナナリパブリックは残すと思われていました。


全店閉鎖になった訳ではありませんが、かなりの縮小を断行した模様です。これも時代の流れですね。一時は一世を風靡したブランドも流行と共に消えて行きます。可哀想なのは箱であったThe 45th。旧大興ビル跡に地場デベロッパーの建隆マネジメントが建設した商業施設です。


そのスタイリッシュな外観は旧居留地らしくない感じが寧ろこの場所にフィットしていて、交差点のアイマークとして非常に都会的な雰囲気を醸し出しているファッションビルです。かつては無印とGAPが中核テナントとして賑わいを見せていましたが、双方が至近距離に重複店舗を構えており、結局は45thからは撤退。その後は一等地にも関わらず、低層部のテナントが決まりません。バナリパも撤退した結果、通りに面して1-2階が空きとなりました。

一旦、ビル全体を閉鎖してテコ入れと改装を実施するべきではないかと思います。大丸も近いですし、パルコがここをゼロゲート2として再生したら面白いのではないでしょうか。


おまけですが、京町筋にゴージャスなテナントが誘致されました。イタリアの高級スポーツカーメーカーのランボルギーニです。


この建物はつい最近までゴンチャロフビルと呼ばれていました。1階にはゴンチャロフが経営するパティスリーとカフェが営業していました。売却されたのでしょうか。ここのところフーケやイグレックプリュス等、神戸発祥スイーツ店の経営破綻が続いています。少し心配です。



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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    時代の流れを感じますね、建隆が45thを建設した時は居留地に新しい風が吹き込んだ感じがした。私は伝統文化や建造物にも非常に興味があるし古い建物が好きで保存して欲しいなと思う空間もある。でもね、都市の再開発に絡み神戸市やいわゆる有識者と呼ばれる人々や居留地界隈の協議会の人達が口々に唱える”神戸らしさ”には違和感を覚える。
    ”神戸らしさ”って何だろうね?ってね。多くの人は、”神戸らしさ”を過去に求めている…もっと狭い範囲で過去の一時期の一場面(旧居留地とか異国文化)に求めていると思うんだけど、それが私には滑稽でたまらないし神戸の限界を見るようで寂しくもなる。神戸市の飛躍は、大胆で型に囚われず自由な発想で都市を創造してきた中にあったとおもう。今と真逆なんですね。そのエネルギーが”神戸らしさ”を創ってきたと思う。貿易センタービル、PI、RIC、丘陵の大規模ニュータウン群…。その中から新しい神戸がどんどん生み出されてきた。今、神戸は、”神戸らしさ”と言う曖昧な概念に囚われ停滞している。現在の規制下では企業は採算性も乏しく積極投資もできないし、デザイン性の高い建築物も生まれない。元気な神戸はそうしたものに囚われすぎない自由な発想の下からしか生まれてこないと思う。つまらん規制は撤廃して、逆に規制を大幅緩和し企業や投資家が積極投資する環境を整えデザイン性の高い後世に伝えたくなるような建物こそ誘致して欲しい。それが未来に向けた発想で、”神戸らしさ”と言うものじゃないだろうか?
    今、PIで問題が発覚しているね。この問題をきちんと整理できれば神戸市行政にとり非常に大きなターニングポイントになるとおもう。
    ランボルギーニが入居したビルは、高松伸の設計じゃなかったでしょうか?このビルは使いにくしビルだなとおもっいていましたが正にこのビルにぴったりのテナントが付きましたね。
    最後に、イグレック残念だけど、現行条件本社は小野柄通4丁目のNTTビルに入居していますね。サンパル南側エリア、敷地面積1200坪弱・3階建ビルなんですが、このビルが愛想ないビルで南側道路に約100m面しているけど入口も無く石積みとフェンスが延々と続くだけの建物です。
    JR三ノ宮駅東側エリアに連動してこのビルも再利用が考えられるかもしれませんね。歴史が一つ閉じることで大きな変化が起こるかもしれないそんな思いをこのコラムから感じました。

  2. kingi より:

    正直言って早く撤退してくれないかなあとずっと思ってました
    中途半端に1階と地下を専有しているので
    上階のテナントも決まらず居留地の中で浮いた存在のビルでしたので・・

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