コロナ感染拡大以降、2年ぶりに東京に行ってきました。その際に宿泊したのが、今回、ご紹介するホテルです。新橋にある「The Blossom Hibiya(ザ・ブラッサム日比谷)」は、NTT都市開発が建設したアーバンネット内幸町ビル(地上27階 高さ136.84m)の18-27階に入るホテルで、全客室255室が高層階という施設環境です。
ホテル専用の入口が設けられています。低層部周りには巨大なピロティの奥にはオフィスのエントランスとホール。The BlossomはJR九州ホテルズが展開するホテルチェーンで、九州・沖縄以外にはこの日比谷と新宿のみの出店状況です。
専用エレベーターで18階までノンストップアクセスすると、レセプションホールに到着。
ホールは南側に開口が開けたシティビューを望むゴージャスな空間で、奥にレストランが控えます。19階にはフィットネスやミーティングルームも備わります。
客室内の様子です。今回は123室と最も部屋数の多いツインのシティビューの部屋を予約しました。
120cm × 200cmのシモンズ社製のベッド。シモンズ全般に言えますが、少し硬めの寝心地です。
25平方メートルの客室は2名の宿泊には狭過ぎず、広過ぎずのジャストサイズかと思います。
ビジネスを意識していないのか、デスクは備わっていません。代わりにコーヒーテーブルがソファーの前に置かれています。
シンプルなデザインですが、暖かみのある空間には好感が持てます。
このタッチパネルのタブレットは照明や空調の操作から、ホテル案内情報確認までを扱える優れ物です。
室内で1番のお気に入りの場所はこの窓際のソファーでした。足を伸ばして、移り行く街の景色を見渡しながら寛ぐ事が出来ます。
この建物は大手町〜日比谷に掛けて立ち並ぶ高層ビル群の最南端に位置する為、眼前を遮る建物がありません。開けた視界は素晴らしいの一言です。
クローゼットは格子に囲われた空間です。
水回りの様子。鏡の後ろの壁はモザイクタイルで間接照明がスタイリッシュです。
引き出しにはベーシックなアメニティ。
シンクの横にはトイレ。
ウォッシュレットのリモコンもスタイリッシュ。
洗い場とバスタブが別なのは嬉しい造りです。ゆっくりと入浴が楽しめました。個人的には水回り設備はTOTOに限ると思います。
北側の客室の眼前には日比谷公園や皇居を見渡すパークビューが広がっているようです。都心部の再開発によって上層部にホテルを配置する高層ビルが非常に多くなりました。眺望を売りにするホテルが珍しくなくなった昨今、どう他ホテルと差別化を図り、熾烈な競争を生き残っていくのか。外資系や国内ブランドの高級ホテルに泊まらなくても、リーズナブルな価格で快適ステイが楽しめるのは魅力です。神戸でも今春に開業したremm神戸三宮もこうしたホテルの一つですが、今後も超高層ビル上層階では、ハイクラスホテルとアッパーミドルクラスホテル進出の二極化が進みそうです。
ホテル基本データ
所在地 東京都港区新橋一丁目1-13
規模 地上27階 地下2階 (ホテル18-27階)
用途 オフィス・ホテル(255室)
構造 鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造
敷地面積 3,072.17平方メートル
延床面積 36,100平方メートル
設計 日建設計
施工 大林組
開業 2019年7月
https://www.jrk-hotels.co.jp/Hibiya/
公式サイト