今年も伊豆に行ってきました。ほぼ毎年・秋の恒例になっています。伊豆は良質な温泉、新鮮な魚介、自然と風光明媚な風景等、観光要素が凝縮されており、優良な旅館が数多く存在するリゾート半島です。
今回、宿として選んだのが伊東市は大室山近くにある「大室の杜 玉翠(おおむろのもりぎょくすい)」。昨年、「奥熱川 奈良偲の里 玉翠」に宿泊しましたが、この旅館が素敵だったので、今回は同じ会社が経営する「大室の杜」にも泊まってみようという事になりました。
大室の杜 玉翠は高台に位置した全9室の非常にコンパクトな造りで、まだ開業から5年と新しいモダンな宿です。エントランスを入るとすぐにラウンジとレセプションエリアがあります。
奥のカウンターからは太平洋を一望します。
水平線の彼方に伊豆七島が薄らと見えます。
このオーシャンビューを堪能しながらのウェルカムドリンクの入れたての抹茶と茶菓子を頂きます。
建物は2階建て構造で、ラウンジから階段が直結。トップライトから自然光が降り注ぎます。ただエレベーターが見当たらないのはマイナスポイントでした。
館内の様子です。傾斜地にある為か、所々、小さな段差があります。ただ非常にコンパクトなので、増築を繰り返した大旅館のように館内を迷路のように歩き回る事はありません。
1階奥に食事処の個室料亭「いずみ」があります。宿泊客にはこちらの個室で夕・朝食が提供されます。
部屋に入ると板の間と正面にクローゼット。中には浴衣が備わっていました。
入口横のカウンターにはエスプレッソマシーン、湯沸かしポット、ミネラルウォーター等が備わります。もうこのあたりはどのホテルや旅館も標準になってきましたね。
冷蔵庫の中も地ビールやサイダー等、地元商品が収められていました。
客室内の様子です。畳敷の和室にツインベッドやソファーセットを入れた和洋室仕様です。
ツインベッドのある部分のみフローリングになっています。
大きなオットマン付きのソファーセットと丸コーヒーテーブル。
客室の床面積は41平方メートルです。
洗面・脱衣及びパウダーコーナーです。
品・形良く収められています。
スキンケアセットは男性用、女性用の双方が備わります。クレンジング、化粧水、乳液と自社オリジナル商品です。
アメニティ類も樹脂袋でなく、化粧箱に収められています。
浴室は小さな1人用の洗い場が備わります。
テラスにある源泉掛け流しの露天風呂。2人で入っても十分な大きさのある浴槽です。
源泉はかなり温度が高いので、加水して温度を調整する必要があります。間仕切りの向こうには太平洋が見えるので、お湯に浸かりながら、景色を楽しめます。
露天風呂のあるウッドデッキテラスは29平方メートルもあります。
入浴後の夕涼みに海を眺めながら寛ぐ事も可能です。
更には大きなソファーセットも置かれているので、入浴の最中にここでクールダウンするのもとても気持ち良かったです。
テラスから眺めた太平洋です。夕日が見れると最高なのですが、東伊豆なので早朝に日の出が拝めます。
個室料亭いずみでの食事は懐石コースです。
玉翠名物の「噴湯盛り~ 紡 ~」。熱川温泉の名物である噴湯をモチーフにした木製の噴湯を設置し、意匠登録もしているオリジナルの器です。その噴湯にドライアイスを入れ、お客様の目の前でそれにお湯を入れると、湯けむりを彷彿とさせる水蒸気が発生するという演出で、本家の奥熱川 奈良偲の里 玉翠で人気の演出メニューを大室でも行っています。
懐石メニューです。シンプルで素材を活かした料理が多い印象です。
造り5種盛り。伊勢海老や地魚の刺身が美味でした。やはり伊豆では外海の魚を提供するので、種類が豊富です。
そして伊豆名物の金目鯛煮付け。丸々1匹の贅沢な一品です。中居さんが綺麗に取り分けてくれます。
熱した溶岩プレートで和牛と野菜を遠赤外線で焼きます。
〆は季節の栗ご飯と赤だし。既に満腹でしたが、それでもペロリと平らげました。
最後は冷蔵庫でよく冷やした器に乗せたシャーベットとフルーツのデザートで終了。
朝食は割と普通だったので割愛します。
ラウンジには室内で利用した商品を購入できる売店コーナーもあります。
この宿には大浴場は無く、入浴は基本的に室内の露天風呂で行います。朝食後にラウンジでコーヒーの提供サービスが行われますが、基本的に食事の時間以外は室内で過ごす事になります。奇をてらった派手な演出等は無く、非常にシンプルな造りですが、大人のお籠りステイにピッタリなコンパクトな湯宿でした。
伊豆・大室の杜 玉翠 全9室のコンパクトなモダン旅館 シンプル造りで大人向けのお籠りステイにピッタリな湯宿
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