本格的な解体撤去工事に着手している三宮ターミナルビル。建物の東・南側での足場構築と養生ネット取り付けが進められています。
やはり駅ビルの解体とあって作業に慎重を期しているのか、足場の設置はかなりスローペースで進んでいます。三宮は最近、ただでさえ事故が多いので、安全第一で工事を進めて欲しいと思います。足場の設置は比較的作業を進めやすい東南面からスタートしていますが、北西面はやはり夜間工事が基本になるのではないかと思います。
そんな慎重な作業進捗のためか、当初は来年5月末までとされていた同ビルの撤去工事の工期は20年度末までと1年10ヶ月先の完了予定に変更されています。地下階も複数層ありますし、当初の5月末までという工期には短いと感じていましたが、やはり相応の解体期間を要すようです。
その後の新ビル着工となると、規模や内容にもよりますが、やはりJR西日本が示した2023年以降の開業という時期に見合ってきます。4年の工期と仮定すると、2025年。万博開催年が目安ではないでしょうか。
既にお察しかとは思いますが、GW中は10年以上ぶりに九州を訪ねました。九州の開発された各ターミナル駅を見て思った事は三ノ宮には駅前に賑わいを作り出す場所が無いという事です。
こちらはとある九州のターミナル駅前の様子です。駅ビルの開発と共に大屋根のあるイベント広場が整備されています。連休を通して多彩なイベントがこの大屋根広場を中心に繰り広げられ、多くの人で賑わっていました。
三ノ宮の駅前で現在、唯一のイベント広場はミント神戸前の2階デッキです。ミント主催のミニライブが週末等に行われています。
以前はさんきたアモーレ広場も時折、イベントに使用されていましたが、いずれも面積が小さく多くの人で賑わうような造りにはなっていません。
東遊園地ではファーマーズマーケット等が行われていますが、駅からは距離があり、街中の賑わい軸からは外れています。
三宮プラッツには屋根を付けて活用したいとプランもありますが、これまた小粒です。
クロススクエア化によってこの問題は解決される可能性はありますが、まだかなりの時間を要します。またクロススクエアは開放感のある駅前空間というコンセプトは良いのですが、猛烈な日差し、豪雨、強風といった昨今、頻繁に見られる気象現象に対応していません。他都市の街づくりをつぶさに観察し、良いところは取り入れ、改善点があれば加え、そしてそこにオリジナリティを与える事が出来るのは開発が遅れて後発になっている中での唯一のメリットです。これを武器にせずに単に遅れただけであれば、今や他政令市だけでなく、中核市にも劣ってしまうでしょう(現に三ノ宮駅前はそうなりつつあります)。市長や市幹部の方々には一度、九州視察を是非ともお薦めします。
JR三宮ターミナルビル撤去工事 解体工事は2020年度末まで?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
某市長さんは先だっての統一地方選で、神戸市で人口が減っている北区で投票率が高く、人口増えている中央区で投票率が悪いのは、高層タワーマンションが増えているのと関係があるかもと、一度学者さんたちと研究、議論をするそうです。
高層タワーマンションが選挙に関係?。
ああ…どうにかして欲しい…。
逆に言えば九州各都市は最近まで留置線や貨物線を跨ぐ長い跨線橋や開かずの踏切に悩まさて来た一方、神戸は戦前に高架が完成し他都市の憧れの的でした。
最近になって鉄道施設の移転や高架を成し遂げ結果的に広い駅前スペースを得た他都市に比べ、早い時期に駅前を整理してスペースが残っていない三宮で同じような再開発をしようとすれば莫大な資金が必要で前途多難です。
逆に言えば九州各都市は最近まで留置線や貨物線を跨ぐ長い跨線橋や開かずの踏切に悩まさて来た一方、神戸は戦前に高架が完成し他都市の憧れの的でした。
最近になって鉄道施設の移転や高架を成し遂げ結果的に広い駅前スペースを得た他都市に比べ、早い時期に駅前を整理してスペースが残っていない三宮で同じような再開発をしようとすれば莫大な資金が必要で前途多難です。
それは日本の最先端を走っていた神戸にやっと九州各市が追いついたということで、ここで知恵を出し合って、三宮が再び皆が憧れる、最先端の街になることを願っています。地元愛にあふれた真摯なレポート、今後も楽しみにしています。