11月8日に閉鎖となったJR三ノ宮駅前広場内にあった噴水広場。閉鎖された現場は仮囲いが設置され、噴水のあった花壇やモニュメントは跡形もなく解体されました。代わりにその場所にはラフテレーンクレーンにアタッチメントを取り付けた掘削機が陣取っています。
この工事は閉館している三宮ターミナルビルを解体するには同ビルに接続しているデッキも解体しなければなりません。その為、代わりとなる動線を確保してからビルの解体を始める必要があります。今回の工事はその動線確保の第一弾です。そごうへと続くデッキが駅前で分断されるのでこの場所に新たな階段やエレベーターを新設して中央改札口方面と連絡する動線を設けます。
現場内にはH鋼が運び込まれています。エレベーターの基礎を構築するための鋼材でしょうか。
敷地内の一ヵ所が深堀されています。ここがエレベーターの設置位置となるのでしょうか。今回の一連の動線確保工事ですが、あくまでも工事期間中の暫定設備と考えて良いでしょう。
まだ準備工事ではありますが、三ノ宮駅前広場に重機が入っている様子はこれまでずっと待ち望んでいた光景です。三宮ターミナルビルが撤去された状態は想像できませんが、ホームが丸見えになるのでしょうね。一時的にホームから直接、駅前広場やそごうが見える開放的な景色が広がる事でしょう。
今回の設置工事ですが、労災保険関連成立票では5月末までの工期が予定されています。JR西日本が施行者の大鉄工業に発注した形ですが、恐らくこの他に予定されている2ヶ所の階段設置工事も含まれているものと思われます。
来年3月からいよいよ解体が本格的に始まろうとしている三宮ターミナルビルです。神戸阪急ビル東館は残る西側部分もどんどん解体が進んでいます。JRでも工事が始まると、いよいよ駅前の再開発が本格化しているという事を誰もが実感するでしょう。
昨日、神戸阪急ビルの建設現場前を歩いている際に聞こえてきた若者2組の会話に興味を持ちました。
①カップル
彼氏「パイ山公園っていつまで工事しとんの?」
彼女「また復活するらしいよ。今、デザインを募集してるって。優勝賞金は50万円!」
②20代男子2人組
男子A「これって何作ってるん?」
男子B「(仮囲いに貼られているパースを指しながら)これやって」
男子A「マジで!?スゲー!」
両方とも微笑ましい会話ではありましたが、再開発に関する市民の浸透度に差が結構ある事を感じました。一方は最新情報であるパイ山公園のデザイン募集までを認知しているのに対し、他方は神戸阪急ビルの建設についてさえ知らなかったという状況です(男子が神戸市民だったかどうかは定かではありませんが)。私ももっと発信して、認知度アップに協力できればと考えさせられました。
いよいよJR三ノ宮建て替えの槌音が聞こえ始めたのに、JR西日本側からのリリースが未だにないのは異常の一言です。
たぶん都市景観審議会の定める計画段階からの審議を始める建設一年前の発表になるんじゃないでしょうか?
23年開業とすると来年19年春ぐらい?
へたすると暫定ビルで間に合わせ、25年万博に合わせて22年ぐらいになるような気がします。
お久しぶりです。@関西人です。
稼働しているクレーンは、「クローラークレーン」ではなく、「ラフテレーンクレーン」です。
「無限軌道(キャタピラ)」のタイプが「クローラークレーン」で、ホイールクレーンは大きく分けて、「ラフテレーンクレーン」と「オールテレーンクレーン」があります。
私自身、仮に神戸阪急ビルの再開発について知らなかったならば、②のような会話はごく普通に有り得たと思います。
神戸阪急ビルは、神戸の新しい時代へのプロローグであり、再開発の機運をさらに高める存在だと思います。