加納町・布引町界隈の変貌

昨年8月にJR三ノ宮駅より北側のフラワーロード界隈の変貌について取り上げてみましたが、その後約5ヶ月が経過したので久しぶりに再度、状況を確認しに行ってきました。



加納町2丁目で建設されていた「(仮称)加納町２丁目ＰＪ新築工事」。地上10階建・RC造の共同住宅・店舗を用途とした新築ビルです。外観は完成しています。

所在地：神戸市中央区加納町2-10-1
敷地面積：129.27平方メートル
建築面積：105.48平方メートル
延床面積：829.48平方メートル
高さ：約31.44メートル
構造：RC造
階数 地上10階
用途：共同住宅・店舗



フラワーロードと国体道路の角地である布引町2丁目では住友不動産が計画している分譲マンション「ミッドヒルズ神戸三宮」。工事の進捗は意外と遅くまだ低層部の躯体工事中でした。モデルルームを見に来た親子が販売員と現地確認をしていました。

所在地：神戸市中央区布引町二丁目338番地
敷地面積：909.91平方メートル
建築面積：622.81平方メートル
延床面積：6,744.22平方メートル
構造：RC造
階数 地上14階
用途：共同住宅(91戸)
完成予定：平成27年11月中旬



加納町2で計画中の分譲マンション(中央の茶色のビルの向かって左側の土地)は7月着工の予定でしたが、いまだ動きがありません。向かって右の土地(コーポ秋永跡)にも建築計画のお知らせが掲示されました。しかし、ここのところ加納町・布引町界隈でも計画されていたプロジェクトの足止めが相次いでいるようです。新神戸サンホテルは相変わらず閉鎖されたままですが、その隣接地に計画されていたヤング開発の分譲マンションも昨年内の着工を予定していましたが、コインパーキングになっていました。建築資材と人件費の高騰、人手不足が多くの建築プロジェクトに波及しているようです。



加納町1丁目の「ＨＫ新神戸計画」の建設は順調に進んでいるようです。



一風変わったデザイナーズマンションになりますので小粒のプロジェクトではありますが、完成が楽しみです。

所在地：神戸市中央区加納町1-1
敷地面積：75.23平方メートル
建築面積：64.80平方メートル
延床面積：456.61平方メートル
高さ：約30メートル
構造：S造
階数 地上9階
用途：共同住宅・店舗



最後ですが、閉鎖を予定している加納町4丁目の代々木ゼミナール神戸校。昨年、この建物の閉鎖後の活用法や再開発について取り上げましたが、またもう一つの新たな可能性について言及したいと思います。その可能性とは同校の南側に隣接する神戸大隆ビル(中央の白いビル)です。このビルは震災を乗り越えましたが、数年前に閉鎖されました。現状、このビルの置かれている状況は定かではありませんが、代ゼミ神戸校とこのビルの敷地を合わせると、フラワーロードに広い間口を取ることができる大規模な再開発が期待できます。



店舗・オフィス・ホテルの複合ビルというのが妥当な再開発方法だとは思いますが、向かいの布引4丁目と併せて、JR、阪急の各駅ビルの再開発構想が具体化してきた時点で、これらの土地のポテンシャルや可能性がどう高まり、活用されることになるのかを考えると興味が尽きません。