ポートアイランドII期

理化学研究所・融合連携イノベーション推進棟がいよいよ着工

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理化学研究所の融合連携イノベーション推進棟がいよいよ着工に向けて動き出しました。計画地は港島南町6-7-1。ベーリンガーインゲルハイム社の研究施設の北側の敷地4800平方メートルです。神戸市が無償で理研に提供しました。現地は仮囲いが設置されています。

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一連のSTAP細胞のスキャンダルで一躍脚光を浴びた理研ではありますが、国内最高峰の化学研究機関としての実績は揺るぎがなく、神戸の医療産業都市にとっても欠かせない大きな存在です。その理研がポートアイランドで新たな施設として計画を進めているのが融合連携イノベーション推進棟です。

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計画されているのは地上8階建の鉄骨造の建物で、延床面積は8348平方メートル。設計は石本建築事務所。工事施工者はまだ明らかではありません。広さ50平方メートルの研究室を54室設け、理研と企業が合同チームを組んで入居。将来的には企業同士の研究チームも入居を認められるという画期的な施設となります。

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理研はこの新拠点に38億円を投じます。低層の建物が多い医療産業都市にあって地上8階建の建物はひときわ大きな存在感を放つことになるでしょう。

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完成予想パースを見る限り、西側の外観は非常に変わった外壁デザインとなっているようです。また先端理療センター駅とは2階部分でデッキと接続される予定です。

この建物が完成すると業務研究エリアの一部が完成を遂げることになります。



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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    小保方問題で理研はすっかり株を落としましたね。化学の世界は1番になることが全てだと素人の私でも解るのですが。今や世紀の大発見は論文の不備を根拠に捏造と言うレッテルを張られちゃった。スタップ細胞が有るのか無いのかをそっちのけにして、若い研究者の未熟を誹り論文を取り下げよと言う。もちろん小保方氏やハーバードの共同研究者は存在するとしており、理研の上司も存在を認めている。これが何故取り下げへと導かれるのだろうか?若いから?・未熟だから?・性格が嫌?・女だから?知識経験不足?…そんな事はどうだって良い。存在するのなら日本は国家を挙げて小保方氏の研究をバックアップし理論づけを行うべきことなのに…。
    全く不可解です。
    世界の研究機関と競争できるような仕組みとして「特定国立研究開発法人」という枠組みが今国会で審議される予定で理研はその第一候補ですがこの法案も棚上げになりつつある。
    理研は、研究機関にとり一番大切な、進取の精神を忘れずにいて欲しい。若い研究者の芽を摘むような愚かなことをしてはならないそう思いながらこの問題を眺めています。

    スミマセン、横道にそれてしまって。私、理研には大変期待しているので余計に辛口になってしまうようで。

  2. カン より:

    STAP細胞の一連の騒動は、なかなか難しい問題を孕んでいます。
    ただ、あそこで小保方さんを擁護したところで、理研の株は上がったのでしょうか?

    理研の調査は論文不正のみに関するものであって、STAP細胞の有無には言及していません。
    論文の不正は「あった」という報告自体には、小保方さんからも反論はなく、謝罪し認めています。

    ではなぜ小保方さんは不服申し立てをしたのでしょうか?
    STAP細胞の有無は、これから理研が一年かけて検証して行くのでその結果を待てばいいだけです。
    この段階での不服申し立ては、単に自分の身分の保証が危うくなった為に行ったに過ぎないと思われます。
    不服申し立ての際の彼女の言葉は「このままではSTAP細胞が捏造だと思われてしまうことに耐えられません」というものでした。

    しかし、理研は先ほど述べたとおり、今回の調査でSTAP細胞の有無には言及していません。
    STAP細胞の有無を証明したければ、あると言われる他の実験ノートを提出すれば良く、何回も成功している再現実験を再度成功させればいいだけです。
    「他にも確認した人がいる」「理研も認識している」などと小保方さんが後から小出しにしている追加情報は、実はSTAP細胞の有無の判定にはどうでもいいことばかりです。

    ベル研究所でかつてあった、スター研究者の捏造事件ですが、当事者であるヘンドリック・シェーンは
    今だに捏造であることすら認めていません。

    少なくとも、先日の理研の発表は公正なものであったと思います。我々は、冷静に事の推移を見守っていく必要があると思います。

  3. sirokuma より:

    確かに難しい問題ですね。
    でも一番肝心なところは、stap細胞が存在すると言う事でしょう。
    存在するならば、論文の取り下げはナンセンスだと思います。

    本日、小保方氏の補足説明原文がネット掲載されていたので読みましたが。
    http://mainichi.jp/graph/obokata/0414/001.html

    ①stap細胞を理研は少なくとも10株保有しておりオスだけではなくメスもある。
    ②stap細胞作製の効率の良い酸処理溶液があるが、そのレシピや実験手順については、所属機関の知的財産及び特許の問題で現時点では小保方氏から全ての公表は出来ない。とありました。

    小保方氏を擁護する訳ではありませんが、論文掲載に際し、理研も当然検証は行ったでしょうし。未熟を指摘するなら理研も同じです。そして、stap細胞を理研が保有しており、stap細胞作成過程を確認しているのならば当然理研は小保方氏を擁護すべきで、一緒に実証して見せるべきじゃないでしょうか?そうすると嘘か真か(捏造か・単なる未熟さゆえの過ちか)は、直ぐに解ることで理研にはそれが出来るのだから。

    世の中には、楽譜が書けない・読めない天才ミュージシャンも多々いる訳で、それに類するような、人の能力も大切にして欲しいと思うのです。

  4. kingi より:

    思えば「京」の時も、民主党にケチを付けられ・・
    今回もこれからという時に内部からケチを付けられ・・
    悪評を跳ね返す実績を期待したいものです

  5. コーヘー より:

    今週末、僕は育った神戸から熊本に引っ越します。
    この目で直接神戸の変化が見れないのが凄く寂しいです。
    でも、こべるんさんのこのブログが有るおかげで、寂しさが半減しています。
    こべるんさんが思ってる以上に皆さんの心を支えていると思います。
    これからも頑張って下さい。
    神戸の発展を遠くから見守っています。
    そして、いつか必ずまた神戸に戻ってきます。

  6. しん@こべるん より:

    皆さん

    今回の一連の出来事は非常に残念なことになってしまいましたが、それでも理研には今後も神戸医療産業都市の要的存在としてリードしていって欲しいと思います。そしてSTAPをいつの日か自らの手で本当に実現して欲しいですね。それを以て、本所も最終的には神戸に移転なんてシナリオがあればと思います。

    コーヘーさん
    ありがたいメッセージに感動しました。神戸を離れることになってしまったことは非常に残念ですね。当ブログで神戸の様子を確認して頂き、いつの日かまた神戸に帰ってきて下さい。

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