神戸市が以前より計画を示唆していたスーパーコンピューター「京」の後継機開発を担う施設の建設について正式な方針が公表されました。新施設は「(仮称)創薬イノベーション拠点ビル」として整備される予定ということです。勿論、京後継機の開発期間専用に整備するのでは暫定的な建物になってしまいますので、整備建物の一部を一定期間、開発に宛がう方向です。
整備方法ですが、市が建物を建設するのではなく、市有地を30年の定期にて無償貸与し、民間事業者を公募。決定事業者が建物を建設し、約1万平方メートルの研究ラボ施設を提供・運営するとのことです。
整備予定地はポーアイII期地区の京コンピューター前駅の北側の敷地で面積は約5,000平方メートル。建物の規模は提供ラボの床面積以外は定まってはいません。建蔽率80%、容積率400%の地域ですので、4,000平方メートル上限まで使用しても5層、延床20,000平方メートルの建物が建設可能です。
神戸新聞が報じた記事によると、現在ポーアイ地区で賃貸の研究実験ラボを備える建物は神戸バイオメディカル創造センター や神戸ハイブリッドビジネスセンター等を含めて7棟。これらを全て合わせると約1万8000平方メートルの床となりますが、すでにこの内の9割が入居済ということで、今後、進出する企業や規模拡大を求める企業に対応ができない状況になりつつあるようです。
新ビルが完成すると、一気に現在の床面積の約4割が新たに供給されることになります。どのような建物が整備されるのか楽しみです。公募後、3月末までに事業者の決定を予定しています。
「(仮称)創薬イノベーション拠点ビル整備事業」提案募集公募
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