ポートアイランド2期・医療産業都市で計画されている神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)が着工しました。同センターは生体肝移植の世界的権威である田中紘一氏が院長を務める予定の生体肝移植を含む消化器疾患治療の専門病院です。
計画から紆余曲折を経て約10年越しの構想がようやく着工に漕ぎ付けました。先日、NHK神戸放送局にも特集として同センターの計画が取り上げられていました。
一部の病床を海外からの受け入れ患者に充てる他、海外の医師を招き、交流や技術指導も行うことを主眼の一部としているため、「国際メディカル」の冠に相応しい役割を果たします。
ここ数年、医療産業都市では中央市民病院、神戸低侵襲がん医療センター等、臨床の現場となる医療センターの完成が相次いでいます。
KIFMECの開院は来年。関西イノベーション国際戦略特区に指定された神戸の医療産業都市は今後、更なる飛躍を遂げる可能性を大きく秘めています。
KIFMECに隣接してすでに稼働しているIMDA(国際医療開発センター)にPMDAの薬事戦略相談連携センターが設置されることになりました。PMDAは独立行政法人医薬品医療機器総合機構で医薬品や医療機器などの承認審査を行う機関ですが、これまで東京にしか無かった為に、研究者は都度、東京まで出向く必要がありました。今回、グランフロント大阪にPMDA-WESTが開設されると共に、神戸には市が求めていた常設型の相談センターが実現しました。
今後、創薬研究のスピードに大きくプラスするものと思われます。
民間企業の集積も更に高まりつつあります。昨年まで建設中だったNARD研究所の神戸研究所が稼働開始。尼崎に本社を構える同社は化学分野の研究受託というユニークなビジネスモデルを実践している企業です。
かんでんエンジニアリング神戸支店も操業開始。神戸支店の他、尼崎分室、尼崎第二分室、鈴蘭台工事事務所をこの新支店に統合しました。
ポーアイ2期に進出した企業団体数は5月末時点で239社に達しました。現市場の矢田氏は500社を目指すとしています。しかし同氏は今期を以て退任予定。今秋の市長選で選出される新市長は医療産業都市をどこまで高めていくことができるのか。
神戸国際フロンティアメディカルセンター着工!
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そういえば、カン研究所も着工していましたね。
県立子ども病院・カン研究所・国際フロンティアメディカルセンターでとりあえず
一呼吸でしょうか?
低振襲がん医療センターはじめ、新規竣工案件が目白押しでしたがとりあえず出そろった
という状況は重要ですね。チャイルドケモハウスと子ども病院の、国内初?であろう相互
連携の成果もこれから出てくるでしょうが、気にはなります。
これからの更なる飛躍に、大いに期待したいところですね。
カンさん
カンさんに言うのも変な話ですが、カン研究所着工していますね(ポーアイ特集の前記事をご覧ください)。京の後継機の設置を市が国へ要望したそうです。あんな大きな箱物を新しいスパコン作るたびに整備してたらそれこそ税金の無駄です。ぜひとも恒久的にスパコンを神戸に置くべきですね。