駅関連

阪神三宮駅改良工事

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阪神電気鉄道は現在進めている阪神三宮駅の改良工事において、先行して東口新改札の供用を3/20から開始すると発表しました。これに伴い神戸市が進めている南北地下通路も同時に開通し、両者が悲願としてきた東口の誕生が目前に迫りました。

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三宮駅前で三層構造ネットワークを推進している神戸市は地下通路と同時に、ミント神戸前で中断している空中デッキの延長工事も平行して進めていますが、暫定的な橋脚に支えられてすでにデッキが2号線上空を渡されました。

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これで三宮駅の南側に3本のデッキ橋が渡されたことなります。ただこれらのデッキ間は北側の三ノ宮ターミナルビルに併設されたデッキのみで連結されており、南側での東西の連携はありません。段階的にでも構わないので、中央のそごう前のデッキに東西両端のデッキを接続して、駅周辺の商業施設間の回遊がスムーズになるよう整備を進めて欲しいと思います。

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まだ整備中ではありますが、ミント側から見たデッキ上の様子です。幅員は4mです。

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現状は袋小路のミント前デッキです。行き止まりなので歩行者数はミント入り口を過ぎると極端に減少しますが、新デッキ開通後は人通りも急増することになるでしょう。

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新デッキの南側は東面に隣接する歩道橋と結合されることで階下へとアクセスします。またエレベーターも新設されてバリアフリー化が進みます。

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一方、地下でも急ピッチに工事が進行しています。改良工事に伴って梅田側に延長されているホームの様子です。

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東口コンコースへのアクセスとなる階段やエスカレータ、エレベーターの整備も大詰めを迎えつつありますが、まだその様子はベールに隠されています。

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東側には階段が設置され、中央がエレベーターとなります。

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西側にエスカレーターが整備され、ホームとコンコースのスリーウェイアクセスが実現します。真新しい打ちっぱなしのコンクリートの感じは気持ちが良いですね。阪神三宮駅は古くて暗いイメージが常に付きまとっていましたが、明るく綺麗な駅へと生まれることが実感できるようになりました。

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新聞で報道されていた「波」をイメージしたパネルの取り付け工事も始まっていました。モダンで清潔感があり、とても好印象な壁の処理方法です。

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大規模な改良が進む東側に比べ工事の進捗が地味な西側ですが、実はかなり進行しているようです。

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太い鉄骨の梁が縦横無尽と天井一面に張り巡らされています。これは新たに拡大整備される西口コンコースの床面となる部分です。コンコースの狭さと改札外の通路の息苦しさ、これらのキャパを遥かに上回る交通量。この問題を解消するため、コンコースの面積を拡大して改札口を東側へセットバックし、改札内・改札前の通路の双方にスペースのゆとりを持たせます。

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東口の開設を目の前にして、各エリアからのアクセス路の整備も急ピッチで建設が進みます。こちらは2号線南側から新南北地下通路へ通じる階段周辺です。道路を挟んだ北側でも同様の工事が進められています。

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ミント神戸地下1階へと接続する南北地下通路の北側です。暗くて工事の様子は伺えませんが、ドリル等の作動音がひっきりなしに聞こえていました。

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地下側から眺めた様子です。地下通路の工事は竹中工務店が担当しているようです。この壁の向こうに新通路と新しい改札が広がっています。ミントの地下1階にエムマルシェが開業しましたが、明らかに周囲の地下通路の交通量は激増しました。この上、三宮東口が稼動し始めると、かなりのレベルで回遊性が高まることは確実です。

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こちらは南側のさんちかです。ここに南北地下通路の南側が接続することになります。つまりはさんぱる地下階からそごうまで地下を通って最短距離で行き来ができるようになるということですね。

稼働中の地下駅工事ということで地上駅の建替えよりも遥かに難工事であり、時間とコストが掛かるプロジェクトです。今回の工事の主要目的は利便性と安全性向上の観点に端を発しているので、阪神だけでなく国や市も巨額の資金を投じて整備を共同で進めていますが、もちろんこのプロジェクトによって期待できる経済的な波及効果もその裏に隠されていることは言うまでもありません。

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新改札口の開業により駅南側のポテンシャルは急上昇し、現在、未整備もしくは低未利用地の高度利用促進が図られる可能性が高まるのです。つまりは三宮ビル北館やニッセイビル裏の立体パーキング等、駅前一等地でありながら高度利用がなされていない土地の再開発機運を高める絶好の機会となり得るのです。こういった景気の中、地方都市での大規模再開発を掘り起こすのは鉄道事業整備ほど起爆的な要因となる物はありません。運良く隣接した地域には旭通4丁目の複合大規模再開発も進行中です。

再開発熱が高まれば更に相乗効果が期待でき、一気にJR駅ビルの改築や阪急プロジェクトも動き出す可能性もあります。東口が供用開始となる3月は神戸にとって今後を左右する大きな時期になるかもしれません。

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最後はおまけですが、三ノ宮駅構内に移設オープンとなった神戸市総合インフォメーションセンターです。交通センタービル入居時よりもかなり目立つようになりました。



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POSTED COMMENT

  1. 翔@KOBE より:

    やっと桁がかかったんですね。あそこは本当にめんどくさかった。ラウンド1に行くにもBEAMSに行くにも、スターバックス行くにも。完成が楽しみです。
    鉄道・運輸機構HPの阪神三宮駅改良のPDFにも周辺施設の高度利用について具体的ではないですが少し触れていました。今のままだとちょっともったいないですね。オフィスの需要はほんとに厳しいと思いますが、梅北のように便乗して上手いこと誘致してきてもいいし、できれば周辺の外観に配慮した大型の商業施設(出店を示唆してくれているPARCOやヨドバシ等)なんかができてくれると嬉しいですね。駅の真ん前なので高層マンションはないと思っていますが、賑わいの創出に一躍かってくれる空間になることを期待しています。
    それにしてもそごうの東側の通りって落ち着いていて結構好きなんですよねえ。そろそろそんな建物の開発がほしーーーーーーい!(笑)

  2. 旅人 より:

    こべるんさん。
    久しぶりに登場させてもらいました。

    長かったですよねえ。この工事。建築に素人の自分にすればそう感じました。
    三宮がずっと工事をしているイメージでした。
    たぶん専門的にはすごい難工事なんでしょうけど。
    春に神戸に帰って三宮に行くのが楽しみです。

    次の期待はド本命のJRの駅ですよね。
    これまたすごい難しい工事になるんでしょうね。
    万が一阪急を巻き込んだりなんかすると余計に。

    でもそうなれば長い工事でもいつまでも待ちまっせっていう思いです。

  3. しん@こべるん より:

    翔@KOBEさん

    そうですね。あの横断歩道は使い勝手が非常に悪いのでこのデッキの整備価値は非常に高いかもしれません。オフィス需要は厳しくともこの立地ですから今後数十年の利用価値を考えた複合ビルを期待したいと思っています。とにもかくにも3月が楽しみですね。

    旅人さん

    確かに長い長い工事でした。そしてまだしばらく続きます。どれくらい帰神されてないんでしたっけ?いろいろと変化があって楽しみですね!3月のJRの発表があるのかないのか。やはり最大の期待と懸念はそこですね。

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