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神戸市は解体中の神戸市役所本庁舎2号館跡地に建設する予定の複合庁舎施設に開設予定だった800席の音楽専用ホールの整備中止を発表しました。この整備に必要とされた財源85億円はこの中止によって文化振興施策に20億円、財政健全化と新型コロナ対策に65億円を充当するという事です。
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ホールの再編は雲井通再開発I・II期ビルに集約
老朽化する中央区大倉山の神戸市文化ホールの再整備として、雲井通5丁目の再開発I期ビルに1800席の大ホール、6丁目のII期ビルに700席の中ホール、2号館跡に音楽専用ホールの3ホールの整備を基本計画としていましたが、今回の中止を受けて、II期の中ホールについてその仕様を変更して音響効果を向上させる事で音楽ホールとしての機能を付与する事や神戸市室内管弦楽団や混声合唱団のレジデント機能もビル内に確保します。
またI期ビルの大ホールの大練習室を多目的室に変更して、練習室機能を持たせながら、区民ホールの機能も補完。これまでの3ホール計画を雲井通の大中2ホールへ集約する運用体制に変更します。
2号館跡地の複合施設集客機能の穴埋めをどう図る?
音楽ホールを中止とした事から浮いた2号館跡地の集客施設部分をどのように整備・活用するのかを再び検討する必要がありますが、現状では商業施設等に転換する予定のようです。
正直、ホールばかり作ってどうするのかといった感はありましたので、今回の中止は英断なのではないかと思われます(新港町地区にアリーナの建設も決定した事もあります)。しかし音楽ホールが抜けた穴をどう埋めるのかについて再び検討委員会で延々と協議を続けるスパイラルに陥るのは避けて欲しいと思います。
この穴埋め策も含めたプロポーザルによる民間事業者からの提案を早期に募るべきかと思います。
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だいたいが市長の思い付きで組み込まれたホール整備で、わたしもこれ以上ホールはいらない派なので市庁舎2号館建て替えプロジェクトの一部変更に異論はないのです。
ですが、ホールの整備費や維持・管理費など30年間で約85億円を削減してコロナ対策や芸術文化関連の人々や団体支援に充当するとのことですが、この維持・管理費こそがこの市庁舎建て替え事業の民間PFI事業者の収益の一部になるはずで、事業者に対してどれだけ今後、メリットの配慮をしていくのかが気になります。
当然ですが、利益を生まない事業の参画は民間企業はやらないですからね。
より自由な事業内容になるように期待したいです。
出来ればサテライトキャンパスとして、関学など大学誘致してもらうと代替事業に見合うかなとも思います。