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明和工務店の施工で年初から本格的な作業を開始した神戸市役所本庁舎2号館の解体撤去工事。10月末の工期予定で進められており、完了まで残り2.5ヶ月の段階まで経過しています。
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既存庁舎の解体工事進捗状況
本格的に投入された重機によって既存躯体の破砕が進行しており、徐々に躯体の大きさが縮小し始めているのは、建物を囲っている足場と防音パネルの高さが下がり始めた事から明らかです。
油圧ショベルを複数使用して5階は既に撤去され、4階の解体もかなり進行しているようです。
本来であれば、1号館24階展望ロビーからその様子を確認できた筈なのですが、コロナ禍で閉鎖が継続し、今は夜間のワクチン接種会場として使用されているので、当面の一般開放は期待出来ません。ポートタワーも改修に入るので間もなく閉鎖されますし、神戸三宮阪急ビルの最上階もまだ開業以来一度も一般開放に至りません。
建物の東面は更に防音パネルの撤去が一段と進んでいます。
もう4階もほぼ消滅しており、残り3フロアのみの状態に縮小しています。解体が完了すると、まずは敷地南側で連絡ロビー・エネルギーセンター棟の建設が開始されます。
この建物が完成すると、現在、敷地北側に設置されている仮設クーリングタワーは撤去されて、新庁舎・集客施設の建設用地に組み込まれます。
去る8月11日には第6回神戸市役所本庁舎2号館再整備事業者選定委員会が開催され、再整備事業者の公募・選定に関する審査の進め方及び評価について協議が行われた模様です。審議内容は事業者の公募・選定に関わる審議のため非公開とされています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a55197/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/kobetoshin/2goukansaiseibi.html
第4回までの議事概要が公開されていますが、殆ど取り止めもない内容で、6回も協議を重ねる必要があったのかと正直に思うところではありますが、ようやく再整備事業者の公募と選定についての概略が固まったようです。
事業者公募の概要案
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/29404/10toshi.pdf
公開された事業者公募の概要案です。正式な公募内容が決定されるまで秒読み段階に入りました。
WTO 政府調達協定の趣旨を踏まえ、「一般競争入札総合評価落札方式」を採用。
公募内容
庁舎機能について、市が求める機能確保及び効率的な計画とともに、市への譲渡価格の提案を求める。また、⺠間事業者の創意工夫のもと、周辺まちづくりに寄与する魅⼒的な施設計画や、自ら運営するにぎわい機能の具体的な提案を求める。
<庁舎機能にかかる提案>
・庁舎機能部分の施設計画及び価格提案(残存施設解体業務含む)
<施設全体及び⺠間機能にかかる提案>
・「新庁舎・にぎわい施設」の全体施設コンセプト及び計画の提案
・⺠間が運営する集客機能及び商業機能の提案
・市営三宮駐車場歩行者通路(地下)の再整備にかかるコンセプト提案
規模
庁舎機能は約15,000 ㎡(機械室・駐車場等を除く)を確保するとともに、⺠間機能については、法令に基づく規定及び下記数値を参考にしながら、適切な規模・配置の提案を求める。
<想定規模>
公共庁舎機能(市⺠利用空間を含む) 約15,000 ㎡
⺠間 にぎわい・集客機能 約21,000 ㎡
にぎわい・商業機能 約 7,000 ㎡
共用等 駐車場・機械室等 約12,000 ㎡
・国内外からの集客・交流の促進に寄与する⺠間機能を導入する。
・低層部では、周辺ににぎわいが滲み出るような機能を導入する。
・税関線側は、歩行者のメインエントランスを配置するとともに、屋外との一体的な利用を想定し、街とのつながりやにぎわい形成を図る。
・市⺠や来街者が利用しやすい場所にフレキシブルで多様な使い方ができる居
⼼地のよい屋内公共空間を新たに設け、市⺠の交流促進や情報発信等を図る。
・旧居留地の景観まちづくりと協調し、税関線沿道の景観形成を牽引するよう
な施設デザインとする。
・都⼼三宮を象徴するシンボリックな「顔」となる建物外観をつくる。
・市営三宮駐車場の地下歩行者通路と適切に接続し、駅方面から地下レベルで
円滑に施設へアクセスできるようにするとともに、連続性を持ちながら施設
からの賑わいを感じられるよう地下通路の設えを更新する。
判明した公募スケジュール
- 公募開始 :令和3年8月下旬〜9月頃(「本庁舎2 号館再整備基本計画」の改定後に実施)
- 提案審査 :令和4年1〜3月頃
- 事業者決定:令和4年春頃
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