遂に神戸市役所本庁舎2号館跡地南側で行われてきた(仮称)連絡ロビー・エネルギー施設他建設工事が完了し、連絡棟が竣工。9月19日より連絡ロビーの供用が開始されました。建物は地上7階 地下2階 延床面積 4,579.32平方メートル 高さ49.28メートル 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造で、2022年3月の着工から2.5年を掛けて建設されました。
連絡棟の主な用途は、市役所1号館や中央区役所・中央区文化センターとの連絡機能、市役所1号館へのエネルギー供給機能です。また将来的には新2号館とも連絡し、この建物を介して4棟の建物が繋がる形になります。
東側の建物前に設けられたサンクンガーデンのような吹き抜けの穴。ただ地下通路の天井は閉じられており、この空洞が設けられた理由は分かりません。
さんちかと三宮地下駐車場を結ぶ地下通路にも連絡棟へのエントランスが設けられました。
ラインライトに導かれるように連絡棟の地下2階エントランスへと誘われます。連絡棟のベースカラーは黒。そこに様々なエッセンスをアクセントとして用いています。
連絡棟のハイライトとなるのが、この地下2階から地上2階に渡る4層に連続したエスカレーターの吹き抜けです。
4層の吹き抜けは2階の天井に木目ルーバーを採用し、トップライトや南側の開口から陽光が降り注ぎ、窓の縁は緑化されています。非常にデザイン性の高い動線空間となっています。
連絡ロビー内には垂直動線のみでなく、水平動線も確保されています。
吹き抜け空間横の通路はなだらかな傾斜があり、吹き抜け側は鉄の格子柵が特徴的です。
このエスカレーターが連続する吹き抜け空間は、現在、雲井通5丁目で建設中のバスターミナルI期ビル内低層部でも整備が予定されており、地上2階から大ホールのホワイエのある7階まで5層に渡る連続エレベーター「バーティカル・パッサージュ」が誕生します。連絡棟の動線はバスターミナルビル内部を想像するのに格好の建物です。
各フロアのエスカレーターの乗り継ぎ部です。
吹き抜けを見下ろします。この連絡動線の完成によって三宮駅から中央区総合庁舎、1号館、4号館が地下通路を介してバリアフリーで繋がり、外に一歩も出る必要がありません。
1号館への連絡ブリッジへは吹き抜け上空の渡り廊下を経由します。この経路は市職員のみが使用する想定のようです。
天井のルーバー等、館内で使用されている木材は兵庫県産です。新設される公共施設や商業施設の内装に木材をふんだんに活用する事例が急増しています。SDG’Sの観点やデザイン性にも木材の建材は優れています。
新2号館と連絡するようになると、更に連絡機能の活用頻度が高まる事になるでしょう。単なる連絡施設としては勿体ない位のデザイン性の高さが光ります。Part2に続きます。
市庁舎建て替え計画 (仮称)連絡ロビー・エネルギー施設他建設工事 連絡棟完成・供用開始Part1
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