旭通4丁目地区再開発

シティタワー神戸三宮 -旭通4丁目地区再開発事業-

asahi066.jpg

完成すると神戸及び神戸以西の西日本で最も高い超高層ビルとなるシティタワー神戸三宮(地上54階・高さ190m)や複合商業施設が整備される旭通4丁目地区再開発事業の建設状況です。着工からすでに1年4ヶ月を迎えました。

asahi067.jpg

シティタワーの躯体建設はすでに13階までの工事を終えて14階の建設に突入しています。前回、取材したのが7月前半ですから、約1ヵ月半で4-5階成長したことになります(盆休みを挟んでいるので多少ペースは落ちています)。ここまで来ると通常の中層マンションでは上棟していることになる高さです。現在、40m位でしょうか。これからまだ5倍近くの高さまで階層が積み上げられていきます。角住戸の外壁はダークグリーンに塗装されています。

asahi068.jpg

10階と11階には巨大な鋼材が突き出していてタワークレーンのマストに接続されています。これらは水平ステーと呼ばれ、マストクライミングのタワークレーンを固定する役割を果たしています。最高部190mとなる同建物の建設ですから、上棟時にはクレーンは200mを越える高さに達していることになるかと思われます。

asahi070.jpg

磯上通にあるシティタワー神戸三宮のマンションギャラリーです。背後には三宮を象徴するタワーが聳えています。すぐ近くにはハーバータワーの販売員の方が座ってらっしゃったのにはびっくりしました。今、神戸都心部のタワマンを検討する方はほぼこの二棟のどちらかで迷う程、一騎打ち的な様相を呈しています。

磯辺通のタワマンギャラリーご用達の土地は所有者の南株式会社がオフィスビルの建設に踏み切った為、磯上通のこの場所がその役割を継承する可能性があります。シティタワーの前にはかつてエルグレース神戸三宮タワーのモデルルームがありました。

そもそもこの土地自体、所有者である建隆マネジメントが計画していた18階建ての複合再開発ビル建設予定地でしたがプロジェクトは凍結されているようです。

asahi072.jpg

14階まで達したシティタワー神戸三宮。JR三ノ宮駅前からもその姿を確認できるようになりました。竣工すると駅前エリアからもかなり目立つ三宮のランドマークになること間違いなしです。

asahi073.jpg

神戸市庁舎展望ロビーからも三宮ビル南館の背後に建物本体が見えるようになってきました。

駅南側ではさすがにミント神戸が壁のように聳えているので、シティタワーの姿を確認することはできませんが、それ以外のエリアからはどこからでも確認できるまさに神戸のランドマークになります。神戸都心部での方角を考える際には浜側、山側、そしてシティタワー側とはさすがにならないでしょうが、そういった存在になり得る高層建築です。

ちなみに私は高層ビルの存在する都市では道に迷いません(高層ビル好きの方は恐らく皆そうかと思いますが)。どこにどのビルが存在するのか頭に入っているので、道が分からなければ付近の高層ビルを探せば方角が掴めるからです。でも最近はどんどん新しいビルが建設されて東京なんかはちょっと自信がありませんね・・・。

asahi069.jpg

一方、商業施設棟ですがぱっと見、南側にはここの所、特に変化は見られません。店舗フロアの4階までの躯体工事が完了し、内部や外壁工事が盛んに行われているように見えます。

asahi065.jpg

しかし北側に目を向けるとすでに5階のホテル部分の工事が開始されています。5階からはセットバックされて10階までの5フロアがホテル階となります。

asahi071.jpg

商業施設棟の外壁の表面処理の様子です。白亜のタイルが清潔感を演出しています。

肝心の商業施設のフロア構成ですが、5-10階にホテルヴィラフォンテーヌが入居する以外はまだ明らかになっていません。周囲の雑多な雰囲気を一変させてくれるような集客のある施設となれば、更に周囲の再開発が進む可能性も高くなります。1棟丸ごと賃借するテナントが入る可能性はあるのでしょうか。

一時期は東急グループのSHIBUYA109が強力テナント15~25店を集積した「SHIBUYA109 DREAMS」が神戸を含めた政令市への出店強化を示唆したり、パルコの進出検討地に神戸が挙げられたり等の報道がありましたが、109は2006年に1号店を静岡に開業して以来、同プロジェクトは失速。関西では阿部野店が初出店となりました。パルコはイオンと森トラストが経営権を握ったことにより、発表された中期計画がそのまま反映されるかどうかは不透明となりました。

最近ではH&Mが今後、国内への出店を倍増させると報道されました。特に関西エリアを集中強化するということで、神戸や京都を外すことはまずありえません。これら集客力を見込めるテナント誘致は既存の商業ビルも狙っているのではないかと推測します。旭通再開発地区のコンサルデベロッパーである住友不動産がどういった方向性でこの商業施設を位置づけているのか。現状は全くベールに包まれている状況です。三宮における同エリアの位置付けを左右する計画だけに同社の「街作り」の手腕が問われることになります。



関連記事
旭通4丁目地区再開発

シティタワー神戸三宮ライトアップ試験点灯

2012年10月20日
こべるん ~変化していく神戸~
すでに神戸最高層の超高層ビルとなったシティタワー神戸三宮ですが、塔屋に設置されていた二基の中高度航空障害灯は不動状態から、明滅を開始しました。同時に45階部分の低高度灯も点灯が開始 …

POSTED COMMENT

  1. 翔@KOBE より:

    このブログ見ていて、この開発は今一番楽しみです。今関東に遊びにきているんですが、色んなとこに行ってもOIOIやPARCO、109、ヨドバシ、それ以外でも有名店が集まるモールなどすごいなって思う反面、やっぱり関西は少なくてちょっと嫉妬しちゃいます(笑) 
    神戸は日本を代表するファッションの街として109とかのファッション系はやっぱほしいなって思いますね。PARCOは、この文章読む限りぜひ、神戸阪急の後にでも!! 入ってくれないかなあ。
    「SHIBUYA 109 KOBE」 なんてかっこいいなって(笑) まあ僕みたいな男にはあまり縁のない所かもしれませんが・・・。阪神やJRが三宮駅を改修する前に1つ面白い起爆剤になればいいなって思います。

  2. しん@こべるん より:

    翔@KOBEさん

    首都圏はやはり後背人口の規模の桁が違いすぎるのでしょう。ちなみに神戸阪急の跡はイオンモールで内定しているようです。

    ちょうど翔さんのコメントと被る形になりましたが、本日、更新の記事もぜひ目を通してください。

    旭通の商業ビルは単独では弱い気がしますので、成功させるには集客抜群の強力テナント誘致は必須ですね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です