旧そごう・神戸阪急

そごう西神店のH2Oへの譲渡は除外

ae062b20.jpg

報道各社が今秋に予定されていた関西にあるそごうと西武計3店のH2Oリテイリングへの譲渡が見直され、そごう西神店は譲渡対象から除外される事になったと報じました。

そごう西神店の売上高は約125億円と3店の内でも突出して低く、H2Oとセブン&アイ間の交渉の中で懸案となっていたものと見られます。今後、西神店はセブン社による自力再建を目指す事になります。

7年ほど前にも西神店の閉鎖が取り沙汰された事があります。最終的にはセブン社が閉鎖を否定し、営業を続けてきました。建物を保有する神戸市も賃料の値下げを行なって営業継続支援を行なっています。

しかし百貨店の郊外店の経営環境は厳しく、全国でも郊外店と地方店の撤退と閉鎖が相次いでおり、百貨店事業は都心店や首都圏店に経営資源の集中へ舵を切ったセブン社がどこまで本気で再建に取り組むのでしょうか。地域密着型の百貨店に生まれ変われるかどうかが鍵を握ります。一定期間内に上向かなければ、次の譲渡先選定を開始するか、閉鎖を決めるまでに時間はあまりかからないかと思われます。

西神中央地区からそごうが撤退すれば、中核を失う事になり、地域商業にとっても痛手です。市も新たなリース先を探さなければなりません。西神山手線のターミナル駅の駅ビルが空きビルになる事は是が非でも避けなければなりません。セブン社には踏ん張って欲しいと思います。

sogo-hankyu07.jpg

新聞を見た瞬間はそごう神戸店も含めた譲渡が頓挫したのかと少し肝を冷やしました。神戸店とのバーターて他2店の抱き合わせセットだった訳ですが、セブンが上物の無い西神店の価格を吊り上げたのでしょうか。それとも地下鉄乗り入れを決めない市への当て付け?と色々勘ぐってしまいますが、神戸店が阪急として建て替えられても、神戸市内にそごうが存続していく可能性ができた事は喜ぶべきなのかもしれません。



関連記事
旧そごう・神戸阪急

神戸阪急リモデル 本館1階のリニューアル店舗の開業が進む インターナショナルブティックスのブランド店は今月順次オープン予定

2022年12月5日
こべるん ~変化していく神戸~
新館の全面改装を終えた神戸阪急。残る本館も各フロアのリニューアルを順次進めているところです。2-3階の大規模改装を終えていますが、現 …

POSTED COMMENT

  1. 横浜市民 より:

    セブン&Iの今までのやり口を見ると・・・・・先行きは暗いような気がします。
    セブン&Iが百貨店の経営立て直しに成功した店は、1店舗もなかったように思います。

    逆に、関西資本の大丸なんかは興味ももっていないのでしょうか?
    (大丸神戸店の郊外支店なんかになれれば良いでしょうね。)

  2. kenkenbooboo より:

    しん-こべるんさんへこの場を借り、まったく別の話題で申し訳ないのですが一つ提案があるのです。
    神戸市第2、3庁舎建て替えに対し、こべるんさんを始め、こちらの読者皆さんの意見をブログを通して述べてもらえないでしょうか?意見はわたしの方でまとめさせてもらいます。
    今回、建て替え事案に関しては神戸市行財政局が主導しているので頂いたコメントは住宅都市局都市景観政策課(4月よりまちのデザイン課名称変更)を通して行財政局に提出させてもらいます。
    どうでしょうか?
    個人の力には限界があります。
    行政に意見するには神戸市民を始めとする内外多数者の意見が必要です。個人無記名で結構です。
    勝手なことで申し訳ないですが、みなさんにご理解いただけたらいいのですが。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です