今年10月に屋号を神戸阪急へと変更するそごう神戸店。いよいよ三宮からそごうが姿を消す日が半年後に迫っています。
セブン&アイからの電撃譲渡劇が世の明るみに出てから早2年。一時は早ければ2018年にも建て替えの検討を開始するとまで示されていましたが、その後、音沙汰がありません。
代わりに屋号の変更が先行する事になりました。私は店舗建て替え時に屋号変更だろうと予測していましたが、これは外れました。
阪急はそごうの売上と集客の改善に向けて、既にテコ入れを開始しています。昨秋には地下1階のリニューアルに着手。洋菓子スイーツ店の店舗入れ替えによって五感やファンドリー、ガトーフェスタ ハラダ、江崎グリコとコラボしたバトンドール等の阪急・阪神梅田本店の人気店を誘致すると共に既存人気店も改装を実施。徐々に阪急化を進めています。年内には和菓子や総菜店のエリアも改装を実施予定。更には今後、他フロアのリニューアルも検討するとの事。
10月には屋号のロゴの変更や一部の外装パネルの改修等、外観上のリニューアルが行われる可能性もあります。これらの状況からまだ当面の間は建て替えの着手は無さそうです。
近隣ではJR西日本が三宮ターミナルビルの解体を開始し、雲井通には三菱地所がデベロッパーとなるバスターミナルビルが計画されており、いずれも大規模な商業施設を併設する複合高層ビルとなる予定ですが、これらの業態や規模等はまだ明らかになっていません。事業者間の腹の探り合い的な側面も垣間見えるような気もします。よって、どこかが動かないと膠着状態から抜け出せない状況です。
阪急としては神戸阪急ビルの建て替え中ですし、阪神梅田本店の建て替えも進行し、更には千里中央でも大型再開発に乗り出すので、神戸阪急の建て替えに焦って手をつける必要性に迫られておらず、じっくり相手の出方を待つ事が可能です。現在のスケジュールだと恐らくJR駅ビルやターミナルビルI期が完成するのは2025〜26年という見方が強まっており、この数年遅れでの完成を見込むとすれば、まだあと3〜4年は現店舗での運用を継続し、三宮の地に阪急百貨店の看板を馴染ませる期間とするのではないでしょうか。
そごう神戸店/神戸阪急の建て替えタイミングを予想する
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昨年、日本シリーズで 阪神vs.西武 の組み合わせがあったらお店の人はみんな凍りついてたと思います。そうでなくてもライオンズが優勝したのに、同列の高槻西武はエイチ・ツー・オー アセットマネジメント所属なので他の西武そごうと違い看板と矛盾してお祝いが出来なかったので大変だったと思います。そごう神戸店の方も同じではなかったのではないでしょうか
今年はCSや日本シリーズが10月に入ってからですので阪神タイガーズや西武ライオンズが活躍しても、矛盾なく営業できるので良かったと思います。
建て替えのあかつきには、1933年に竣工した第一期の建物の外壁および竣工時の内装の意匠を、可能な限り新しい建物へ継承するなりして、伝統ある関西モダニズムを新ビルへ、全面に出していただければ幸いです。