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9月30日の閉店まで残り1.5ヶ月を切ったそごう神戸店。着々と屋号切り替えの準備は進んでおり、外壁や塔屋にあったSOGOのロゴも全て撤去が完了しました。残るは本館北面と西面の縦看板のみです。阪急とHankyuのロゴはどの位置に取り付けられるのでしょうか。
H2Oリテイリングは16日付のニュースリリースにて神戸阪急、高槻阪急の開店日を10月5日(土)と発表しました。10/1〜4の4日間は休業とし、開店準備に充てます。
神戸阪急化に際して、昨年より地下食品売場のリニューアルを進めています。洋菓子、和菓子売場の改装が完了しており、セントラル厨房を新設して『作りたて・出来立て』の提供を強化した惣菜売場のリニューアルも11月27日までに完成予定です。デパ地下は食のエンターテインメントを目指します。
他にも以下のリニューアルを予定しています。
- 9階催場は面積を約100坪拡大(合計1,300平方メートルへ拡大)。物産展や海外催事などの食イベントでは、バル形式で飲食を楽しめる憩いのスペースを充実。六甲山側の壁面から外光を取り入れ、明るく開放的な売場にリニューアル。
- 2階、3階にはワクワク情報発信スペース「パティオステージ」を新設。
- 2階山側入口広場「サンファーレ広場」を改修。床材や植栽を入れ替え「グランパティオ」としてリニューアル。
外観リニューアルや再開発時には避けて通れないのが三宮阪神ビルの保存論争かもしれません。そごう神戸店の本館は3つの建物を結合して構成されています。西側の三宮阪神ビルと中央部を阪急阪神グループが保有し、東側のさくら三宮ビルを旧三井銀行系の不動産会社である室町建物の建物です。表面を外壁材で覆って統一感を出していますが、取り外すと中から1930年代に建築されたゴシック調の近代建築が出てきます。
サイディング材に覆われていない1階はその面影が随所に残されています。
柱や梁は塗装されてはいるものの、当時のままです。
ただこの部分を活かすとなると、低層部の他の部分もデザイン的に揃える必要がありますし、中途半端な建築になってしまう可能性もあります。梅田阪急のデザインが良いとも思いませんが、大丸神戸店のように洗練されたクラシックモダンな百貨店として生まれ変わって欲しいですね。
建て替えを踏まえると、既存の建物にあまり投資する必要性はありません。今回の神戸阪急化でも一部内装やテナントの入れ替え等、百貨店としての集客性は高めながらも投資額は最小限に抑えている感が強いです。梅田1丁目計画と千里阪急の再開発を先行させ、その間は神戸阪急ビルと高架下商業施設のリニューアルで三宮のターミナル力を向上し、その後に神戸空港の国際化やバスターミナルビル、JR駅ビルの開業、市役所再編等で三宮の集客性と競争力が高まってきたところで、満を持して神戸最大のターミナル百貨店としての地力を出せる仕様に仕上げて欲しいところです。あまり一斉に開発され過ぎると、それらが完成した後は話題提供の継続性が途切れ、関西における三宮の影が薄くなりますので。各施設の開発完了タイミングに一定の時差があって良いと思います。
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H2Oのプレスリリースに載っていた神戸阪急と高槻阪急の外観イメージを見ました。
高槻阪急の方は”Aurora Mall”看板部にルーバーを新設するなど、ある程度外観を整えているのに対し、神戸阪急の方は「阪急」看板2基だけとかなり簡素です。
こべるんさんも記事中で述べている通り、やはり建て替えを見越して外装リニューアルは最低限に抑えようという意思が透けて見える気がします。
ただ、まさか塔屋に看板を設置せず、交差点に向いたR部に看板を設置する予定とは驚きました。
場所柄だけに「阪神」との混同を避けるため、旧河原町阪急のように”Hankyu”看板を設置して欲しいと思っていたので、少し残念でした。
プレスリリースの外観イメージからは変更が加えられる可能性も捨てきれないので、実際の外観がどう着地するのか楽しみです。