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地下鉄海岸線みなと元町駅西出口として活用されている旧第一銀行神戸支店の保存外壁。北側に隣接する駐車場と合わせて大林組の保有ですが、子会社の大林新星和不動産が地上14階、延床面積3880.56平方メートルの店舗、共同住宅から構成される複合ビルを建設。外壁との景観上のマッチングが物議を醸し出しましたが、建物は竣工しました。
ベストマッチのデザインかと問われればそうではないと思いますが、建設過程からずっと見てきたせいか見慣れてしまったのでしょう。個人的には今はあまり気にならなくなりました。シンプル過ぎてあまり高層部が主張しないせいでしょうか。
南側の保存外壁に建物名が取り付けられました。その名も「プラネソシエ神戸元町」。
建物の外構にはシマトネリコの鉢植えが置かれました。
内部へのエントランスアプローチです。
内部の地下鉄駅エントランスと建物エントランス間の共有空間はちょっとしたスクエアになり、こちらにもシマトネリコの鉢植えが置かれました。
地下鉄駅の出入口付近の様子です。
1階の店舗フロアでは現在は内装工事が進行中です。どんなテナントが入るのか要注目です。
住戸部のエントランス。オシャレな感じですね。賃貸物件としては人気が高そうです。
西側の外構には植栽が行われました。また1階のガラスの内部は壁に写真が飾られてミニギャラリーとなっています。建物のヒストリーを掲示しているようです。
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せっかくの煉瓦造りの建物を安っぽい高層アパートにしてしまうなんて、とても勿体ないですね。
腰巻ビルにしてレトロ建築を残していこうという趣旨は分かるんですが、基本的にオフィス用に作られた外観と、セットバックしているとはいえ純然としたマンションとの外観が残念ながら一体感はないですね。
旧第一銀行神戸支店の保存外壁が当然ですが、オフィス用に建造されているため階高が合わず、さらに保存外壁の重厚感にマンション外観が追い付けないチグハグ感が増す結果にもなって言います(普通、階高はオフィスが約4m、住宅が3mぐらいですから)。個人的には朝日ビルや海岸ビルのように、オフィスビルでレトロビルを腰巻にする考えの方がいいと思います。
今後、マンション腰巻ビルは保存外壁とマンションは別物と考えればいいと思いますね。
ついでですが、日本人は腰巻ビルが好きらしく、ついに和洋ミックスの結果として、京都には町屋を腰巻にしたホテルが登場しています。はてさて…。笑)
三井ガーデンホテル京都新町 別邸 公式
HPhttps://www.ikyu.com/00001985/?ikCo=tripplanner
何とも、ありゃりゃぁ…な感じ。せめて色味を合わせるくらいしてもよかったのでは?
あと最後の画像、必要だとは思いますが、ゴミ出しの立て看板のあまりの生活感に、ありゃりゃぁ…
建築前は、外壁2面を残し駐車場にしていたことを考えると上出来でしょう。腰巻がいいのか悪いのか議論は分かれるでしょうが、今後も同種のビル建替えが発生した場合腰巻にしても保存させるのであれば企業側に対し都市計画法上の緩和措置等のボーナスが必要でしょうね。それくらいのことをしないと、一口に保存とを!といっても、お金がかかるので、中々いい形では残していけないと思います。神戸市は高さ規制や消防法、伝統的建造物群保存地区などを含め都市計画・地区計画の運用を総合的に練り直す時期に来ていると思います。消防は、従来の神戸独自の規制に囚われるのではなく他都市の運用も参考にして柔軟に対応するべきです。かつて株式会社神戸市と言われた神戸方式の都市開発はもはや過去の遺物と考えるべきで神戸市が個々の余韻に浸っている間に他都市はどんどん進歩している、行政はその現実をしっかりと受け止め変わるべきでしょう。
賛否有ると思いますが、ここはファミリアホールと違って
震災で倒壊したわけですから外観を残してもらえただけでも
良かったと思います。
レンガ色に合わせる色って難しいですね。
開き直ってこのビルのように全く別物にするのも
仕方がないかとも思います。
煉瓦との色調を合わせるのは難しいですが、
外表だけ残して如何にも取り繕った建築物が増えている現状は残念です。
次は海岸通のビル群を同様に解体してマンションにして、
「文化財保存」「景観保持した」ことにされてしまいそうな虞があります。
文化財保存に神戸市が出費出来ず、市民も関心を持たない事が
一連の出来事(住友ビル・ガスビル・旧三菱銀行)の根源とも思えます。
いや、市民は関心はあるのですよ
ファミリアホール取り壊しの際は市に相当数の意見が集まり
市は慌てて弁明してましたから
ただ、行政に出来ることは買い取るくらいしか無いんですよねえ
そしてその買い取る事が至って難しい