みなと元町計画

みなと元町計画

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旧第一銀行神戸支店で1966年から20年間、大林組の神戸支店ビルであった近代ビルは阪神大震災後、その外壁を地下鉄海岸線のみなと元町駅のエントランスという形で活用されてきました。この土地を購入した大林新星和不動産が再開発を決定。「みなと元町計画」として店舗・事務所・共同住宅の複合ビルを建設します。

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ビルの規模は地上14階。1階に店舗と事務所、2-14階は賃貸共同住宅となる構成で、7月に着工、29年3月下旬に竣工の予定です。この規模の建物としては工期が長めに設定されているようです。近代建築の外壁との融合を考慮してどう再開発が進められるのか楽しみです。

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設計はデザイン性に優れたマンションに定評のあるIAO竹田設計が担当します。近代建築の外壁を活用して建設されたマンションは大阪市中央区の淀屋橋にある「グランサンクタス淀屋橋」が真っ先に頭に浮かびます。オリックス不動産が奇しくも今回の旧第一銀行神戸支店の設計を行った辰野片岡建築事務所が同じく手掛けた旧大阪農工銀行の外壁を活用して、地上13階、地下1階の分譲マンション(住戸60戸、店舗1戸)を手掛け、2013年に竣工させました。こちらの設計もIAO竹田設計が担ったのも偶然ではないと思われます。

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グランサンクタス淀屋橋は上層部のマンションも低層階と同様の意匠を採用することによって近代建築と現代建築を融合させたユニークな外観を持っています。

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恐らくみなと元町計画も同様の手法が用いられるのではないかと考えられます。これは思っていた以上に楽しみなプロジェクトになってきました。

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一点気になるのが、この外壁はみなと元町駅のエントランス機能を継続して担っているという事実です。現に仮囲いも駅のエントランス部は避けて設置されています。この部分の処理がどう行われるのかも必見です。

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現状は老朽化もかなり進んでいる感が激しく、これらのにも手直しが入るのではないかと思われます。神戸の都心部ではこれまで近代建築とモダンな現代建築の融合例は複数存在しています。しかし今回は恐らくそうはならないことでしょう。また前者がほぼオフィスビルであった事に対し、今回の計画は共同住宅という点も興味を曳きます。7月の着工が楽しみです。



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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    この建築計画のお知らせの面積からすると地形が解らなくなりますねぇ?
    写真の仮囲いと既存の壁を併せると敷地面積は930㎡位ですから随分違いがある。コインパーキングだった部分を省き壁の部分だけのL字型の敷地なら550㎡強になるんですが?でも標記では三方道路ですよね?…まぁ地下鉄出入り口を省いた面積なんでしょうね。
    この外壁をそのまま活かすとなると、マンションの入り口と店舗事務所の入り口が結構制限されますね。だから総合設計で容積率が割り増しされたのであれば理解できるんですけど…。
    建物の構成ですが、店舗・事務所の戸数・面積等は不明ですが、この延床と総戸数からすると、レジはコンパクトなDINKS・単身・投資向きが主でしょうか?アーバンライフザ神戸タワーのように、SOHOとしての利用を可能にするのかもしれませんね。

    細かい話はともかく、どんな具合にドッキングするのか楽しみです。

  2. とま より:

    一体は無理でしょう
    土地を神戸市に無償貸与してるかもしれませんね
    でないと三方道路はあり得ないし、ボリューム的にも無理でしょう

    ここは大林星和の自社運用でしょう。
    分譲ではないですよ。
    88戸ですから30平米くらいまでのコンパクトレジになるでしょうね

  3. しん@こべるん より:

    sirokumaさん
    栄町通側の処理がどうなるのか・・・ですね。一体運用でないとなるとちょっとチグハグ感が出てきます。

    とまさん
    新業態として賃貸レジデンスという線も考えられますね。

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