名谷

須磨PATIO駐車場の新設工事と周辺地域における今後の再開発プラン



名谷駅前の中核商業施設・須磨PATIO。「リノベーション神戸」による拠点駅周辺再整備プロジェクトの対象施設になっていますが、この施設周辺のリニューアルを進める為、まずは駐車場の再編事業が進行しています。

現在もA棟、C棟の立体駐車場が存在していますが、B面と呼ばれていた平面駐車場に新たな立体駐車場を建設するプロジェクトが始動しました。



B面に誕生する新たな立体駐車場ビルです。6階建ての大型立体駐車場となる予定です。



新設される立体駐車場のエントランスイメージです。



建設工事は昨年9月に着工し、今月末の6月30日が工期でしたので、既に立体駐車場は完成目前の状況です。施設を保有・運営するOMこうべが綿半・神興興産特定JVに建設工事を委託していました。



これまでの須磨PATIOの立体駐車場の中でも最大規模となる新立体駐車場。



収容台数は定かではありませんが、かなりの大きさです。



立体駐車場を新設して収容台数のキャパシティを大幅に拡大しての対応が必要になる程、須磨PATIOのリニューアルは期待できる規模と内容になるのでしょうか。



実は立体駐車場を新設した理由と背景には須磨PATIOのリニューアル以外のプロジェクトが計画されている事にあります。現在のC棟立体駐車場のある敷地に新たな商業施設を誘致する構想が進められる事になっています。B面に新設された駐車場はこの不足分を補う規模が必要とされているのです。



更にはC棟立体駐車場の西側に広がるD面、E面の平面駐車場には新たに集合住宅を建設し、駅前の居住人口を増やし、ファミリー層の流入を促進して、名谷エリアの住民高齢化に歯止めを掛ける狙いがあります。



同様に駅西側にある西臨時駐車場についても集合住宅の建設を開始する為、まもなく閉鎖される予定です。敷地面積は5,036.62平方メートル。既に開発を担う民間事業者を募る為、入札が広告されています。9月には開札されて事業者が決定する予定です。

開発条件として、良好な環境の保育施設と質が高く経済性に優れ、周辺環境と調和した分譲マンション及び若年世帯を呼び込むために賃貸マンションを供給することを課しています。



これまでも神戸市は定期的に名谷駅周辺の市有地を民間事業者に売却して人口流入を図ってきましたが、今回の措置によって更なる駅前への人口集積を進めると共に更に民間開発が促進される刺激策となります。駅の南側には老朽化する名谷団地や竜が台団地も広がっています。将来的にこれらの再開発や建て替えを検討する上でも名谷駅前の付加価値向上は不可欠と言えるでしょう。

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