スポンサーリンク
複数のリノベーションプロジェクトが同時先行する西神中央に対し、着手の遅れ気味な名谷ですが、ようやく具体的なプロジェクトが形になって動き始めました。平面駐車場の立体化によって、開発用地を捻出する計画が進む他、駐車場として活用されてきた市有地を民間事業者に売却してマンション建設にも着手する予定です。中心となる名谷駅については、いよいよ駅ビルのリニューア工事が本格的に開始されます。
スポンサーリンク
プロジェクト概要
名谷駅美装化・リニューアル工事
所在地 神戸市須磨区中落合2-4-3、7-3
建築主 神戸市交通事業管理者
規模 地上3階
用途 店舗
構造 鉄骨造
敷地面積 975.55平方メートル
延床面積 2,362.70平方メートル
高さ 15.4m
設計 交建設計
施工 大鉄工業
着工 2022年8月20日
完成 2023年5月下旬
現在の様子
駅ビルのリニューアルは、まず既存駅ビルの北側に隣接した土地に新たな駅ビル北館を新築する事にから開始します。5月よりこの建築工事の準備の為のインフラ工事に着手していました。
建築対象地を閉鎖し、地下埋設物の移設等が行われてきた模様です。
これまでは敷地の中央に仮設の通路を設けて通り抜けが出来るようになっていましたが、ビルの建設工事開始に伴い、まもなく通路は閉鎖される予定です。
ビルの建設工事は今週20日から着手する予定で、建物自体の竣工は来年5月を予定しています。
施工を担っているのはJR西日本のグループ会社である大鉄工業。JR西日本管内の鉄道施設、駅舎、中小規模の駅ビルや商業施設はほぼ全て同社が施工しています。
今回、名谷駅のリニューアルと駅ビルの運営をJR西日本アーバン開発株式会社が担います。
駅ビルの保有者は神戸市ですが、実質、JRの駅ビルとなります。鉄道事業者の駅に異なる鉄道事業者の駅ビルが建てられる事例は最近、増加する傾向にあります。
JR新大阪駅には新大阪阪急ビルがありますし、阪神御影駅前にはJR西日本プロパティーズが御影本町NKビルを建設。JR博多駅ビルには阪急百貨店が中核テナントに入っています。
鉄道事業者間の垣根は取り払われつつあるようです。
名谷駅のリニューアルは3段階で進められています。第1段階は、北館ビルの建設用地でインフラ整備を進めながら、市バス詰所を解体。その後、北館の建設に着手。北館の完成後に既存の本館のテナントを北館に移して、本館のリニューアルを完了させます。
仮囲いに新たな完成予想イメージが掲示されました。既存のゆずりは橋に沿って北館が建設され、橋自体もリニューアルされます。
駅前広場も美装化が実施され、駅前空間は賑わいを増す事になります。駅ビル内に誘致される新規テナントの話題性にも期待が持てます。
駅ビル2階とゆずりは橋は接続され、本館と北館を連絡するデッキ化が行われる予定です。
本館も新築の北館と合わせたデザインに統一され、改札上の吹き抜け空間は駅ビルと駅舎の一体感が創出される事になるので、完成が非常に楽しみです。
市バスの詰所はロータリー内に新詰所が完成した為、解体撤去が完了しました。
バスロータリー前の空間が一気に広がりました。
リノベーション神戸のプロジェクトは地下鉄西神・山手線線の沿線拠点駅を重要視しています。市営地下鉄と阪急の相互乗り入れが白紙になった今、やはりJR新長田駅に新快速を停車させる事が出来ると、以西の沿線が大阪のベッドタウンとしての価値を生む唯一の手段ではないかと思います。また新長田の発展も見込めます。
朝夕の通勤・通学と帰宅時間帯のみの停車でも構わないので、これを実現出来るようJR西日本と交渉、協議出来ないものでしょうか。
スポンサーリンク
スポンサーリンク