バスターミナルII期ビルとして、現在、目下、大規模建設工事が進む雲井通5丁目再開発地区に続いて、再開発ビルの建設を計画する雲井通6丁目北地区では、今年7月に雲井通6丁目北地区市街地再開発準備組合が設立されました。
その後、事業協力者を選定する公募を開始し、今冬にこれを決定する予定でしたが、11月末日に開催された組合総会で、協力者を決定しました。
事業協力者に選ばれたのは竹中工務店。I期ビルの雲井通5丁目計画の施工を推進する大林組でもなければ、三菱地所のような不動産デベロッパーも存在せず、大手とは言えゼネコン1社というのは意外でした。
竹中工務店は一体どんな提案を行なったのでしょうか。これまでにII期ビルについて決定している機能は神戸市が設ける中ホールとバスターミナルのみです。
竹中工務店と言えば、中・長距離バス乗降場の集約にかかる基本計画アドバイザー公募で、森ビル都市企画を代表企業とするコンソーシアムに参加し、上記の事業案を提出しましたが、三菱地所を代表としたコンソーシアム案に敗れました。そしてI期ビルはそのまま同企業グループが事業協力者に決定したのは周知の事実です。
竹中工務店はスーパーゼネコンですが、設計や施工のみに留まらず、まちづくりの事業主体として参画するデベロッパーの役割も担うようになっています。またコンサルタントとして、アール・アイ・エーも参加するようです。これまた上記提案のメンバーだった企業です。
II期ビルの基壇部については、坂茂氏のデザインした竹籠をモチーフとしたI期ビルと共通した外装を統一して纏うのではないかと思われます。I期ビルよりも駅前に立地する為、より充実した商業機能の付与を行う事も考えられますが、最も気になるのは、高層棟部分の用途です。森ビル案のII期ビルには、観光、産業、生活(居住)というキーワードが並んでいました。観光はホテル、産業はオフィス、生活は住宅を意味すると考えられますが、ミクストユースを基軸とした高層ビルとなるのか。また高さや規模、そしてデザインについてもどのようにまとめられているのか。三菱地所案では、ツインタワーの中でも高さは統一されずにII期ビルは少し背が低い設定でしたが、I期ビルと同等規模となる本当のツインタワーになって欲しいと期待しています。来年度中の都市計画決定を目指しています。
雲井通6丁目北地区市街地再開発の事業協力者が決定!なんとあのスーパーゼネコン
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
この際2棟のホテルも参加してくれれば、歩行者デッキと繋がって回遊性がもっと向上しますし、1フロアが南北に約100mの広い床面積ができるだけにとても惜しいです。もともとツインタワー構想なのに、2期ビルの高さが低い予想図になってるのがよくわからないですよね。低くても高さ150m級の高層ビルを期待したいです。
駅ビルと合わせて3棟が約160mで揃わないかなと思っているのですが。