大規模な基礎工事と解体工事が同時進行している神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業。未来の三宮のランドマークとのる高さ163mの超高層複合ビルを建設中です。
サンパル等、解体工事が先行して完了した敷地北側では解体工事が完了し、次工程の山留工事が進められています。
解体工事にはオールケーシン全回転掘削機やクローラークレーンが活躍していましたが、これらに加えて3点式パイルドライバが2機投入されました。
既に敷地外周に沿って構築された鋼木矢板を使った山留壁は、あくまでも解体工事を進める為の土留であり、これから行われるビル本体の建設に対しては、この内側に新たな山留壁を更に深く構築しているようです。
今回の山留は外縁部のような木板ではなく、セメントソイルを使った強固な地中連続壁になるものと思われます。
3点式パイルドライバの横に沿って一直線に掘削が行われている部分に新たな山留壁が構築されています。ここがバスターミナルI期ビルの東端となります。
従って左端の葺合南146号線は歩道を含めて掘削部分まで幅員が拡張される事になります。今後の高速バスの進入路となるので、現状よりも大通り化が進む事になります。無論、電線地中化も行われるでしょう。
敷地の南側ではまだクローラークレーンが集中しており、全回転掘削機による地中障害物撤去が進行しています。
北側のあじさい通りについても幅員は拡大される模様です。こちらも電線地中化と共に石畳のプロムナードに変更し、街の格を向上させるべきかと思います。
このあじさい通りと交差する通りの一画で営業していた老舗ラーメンチェーンの第一旭三宮本店が北側の高架下に移転し、旧店舗が閉鎖されました。
雲井通5-6丁目の再開発が進行する中、北側の雑居ビル街はJR三ノ宮駅と再開発エリアに挟まれた希少性の高い土地に変化しており、そのポテンシャルは非常に高いです。
第一旭の移転劇は、有効・高度利用されていない現状からの脱却に向けた動きの一つであろうと推測しますが、どうでしょうか。
雲井通5-6丁目再開発とJR新駅ビルは三宮における人の流れや回遊性に大きな変化をもたらし、駅よりも東南側に人を引っ張り込む強い作用が働く事になります。巨大な交通拠点の出現は神戸空港の機能拡大とも呼応する事になり、エリアは大化けする可能性が高いと思われます。
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 山留工事が本格化 周辺エリアへの開発波及は見込めるか?
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