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昨日、5月20日(月)に第3回元町山手地区再整備基本構想・基本計画検討委員会、同県民会館部会が開催され、「県庁舎等再整備基本構想(素案)」が公表されました。
事前に神戸新聞が報道していたように県庁1号館跡地に新県庁舎を建設し、2号館及び県民会館跡にオフィスやホテル等の交流拠点を整備するという形が基本軸となります。
2号館跡は新しい県民会館と合築した複合ビル化を目指すようです。また神戸県民センター、生田文化会館、兵庫県社会福祉研修所等の公共施設も合わせてにぎわい交流施設の建設が検討されます。
県庁周辺が元町北側の中核として機能し、JR元町駅から北側に向かって賑わいや人の流れを創出する壮大な計画がスタートします。
新県庁舎
- 明るく開放的なエントランスホールを中心に、県政情報や兵庫五国の自然、歴
史、文化等の多様な魅力を発信します。
また、県公館や神戸栄光教会等の歴史的建築物、豊かな緑地などの街並みと調
和した県庁周辺地域にふさわしい魅力的なデザインとします。 - 県庁舎のエントランスホールや展望ロビー、庁舎周辺の緑地空間を県民向けの各
種イベント開催に活用するなど、県民に開かれた庁舎づくりをめざします。 - 周辺に立地する県民会館や民間施設等と低層部で連絡し、回遊性を向上させるとともに、緑地や歩道等の屋外空間を一体で整備します。
- 地下鉄県庁前駅と接続するとともに、元町駅方面から容易にアクセスできるルートを確保します。
- 外国人が居住する「雑居地」として発展してきた土壌を活かし、インバウン
ドニーズに対応する世界的ブランドのホテルや外国・外資系企業ニーズに対応
する質の高いオフィス、大学サテライトキャンパスなど、地域のランドマーク
となる交流拠点を誘致します。 - 芸術文化、食文化、観光など、兵庫五国の優れた魅力の発信拠点や、来街者が憩い、滞留できるにぎわいスポットを誘致します。また、三宮・トアウエスト等とのにぎわいの連続性を活かした整備を進めます。
- レストランやショッピング、カンファレンス、オフィスなど、多様なニーズに対応する複合施設とすることとし、整備を進めます。
- 施設整備にあたっては、民間事業者のアイデアやネットワーク等の活用を検討します。
- 県民会館の再整備にあたっては、相乗効果が期待できることから、にぎわい・
交流施設との合築もあわせて検討します。
これまで示されてきた案では県民会館をまず取り壊して県警本部前の駐車場へと移転するという方向性が示されていましたが、県庁1号館跡地に新庁舎を建て替えるという方法を採用する事によって整備計画の短縮を図る事ができます。早ければ2年後の2021年度には再整備が開始されるというスピードです。
県庁地区の再整備に合わせてJR元町駅の北側は玄関口として相応しい空間の整備も検討されています。交通事業者とも連携しながら、駅舎と一体となった商業施設や、県庁周辺地域へのプロムナードなど、玄関口にふさわしい空間を目指すとの事です。つまりはJR西日本による駅ビル開発もしくは駅ナカ施設、駅前広場の整備、駅からダイレクトに県庁方面へ抜ける道路整備等が検討されると捉えられます。元町と三宮、兵庫県と神戸市の間で民間事業者も交えた自治体主導の都心再開発競争が幕を開けます。先行する神戸市ですが、足踏み期間も多く、兵庫県のフットワークの軽さに追い越されてしまう可能性も出てきました。
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JR、阪神の元町駅も阪急花隈駅も県庁最寄り駅、繁華街のゲートウェイとしてはあまりにも古臭く、バリアフリーの面からも使い勝手が悪いので、リニューアルを図ってほしいところですね。
存在感もありリーダーシップが期待出来る井戸知事と存在感が希薄なうえ市民アンケートをやたら繰り返し、まるで結論を市民に丸投げとも見える全くリーダーシップを発揮出来ていない某市長の采配の差が見ものです。早期実現の強い意思が少なくとも井戸知事には見えます。
知事には兵庫県庁周辺の都市再整備にはもちろん期待していますが同時に神戸空港の拡大整備の為の資金拠出に前向きでおられることから、大多数の利用者に支持されている潜在能力の高い神戸空港を関西圏の2大国際空港の一つとして関西経済に寄与出来るよう実現に向けてリーダーシップを発揮していただきたいと思うところです。
また兵庫県庁周辺再整備にしても神戸空港国際化にしても最大の価値は神戸の都市基盤・ビジネス基盤の向上にあり、ネスレやP&G、イーライリリーに続く外資系大企業を始めとする国内外企業の誘致やビジネス客の増加、市内雇用の増加が最重要な目的です。
神戸の場合、和を求めて日本観光に来るインバウンドの誘致は必要以上に焦らなくてもいいと思います。ゆっくり増やしていけばいいのではないでしょうか。
多くの観光客は京都で和を求めて寺社を回っていただき、大阪ではUSJやミナミで遊んでいただき、粉もんでも食べて帰っていただけばよいのではないでしょうか。
そして兵庫県庁周辺整備の目玉も神戸のビジネス都市としての基盤整備を第一に考えて頂き、海外からのビジネス客や神戸ファンがじわじわと増えて行けるような機能導入が望ましいところです。
兵庫県知事と神戸市長に関して、私もS.Y. Kobeさんと同じように感じています。
阪神淡路大震災に際に、まるで逃げ回るかのようにほとんど記者会見しなかった神戸市長と、積極的に情報を発信し続けていた兵庫県知事の関係を彷彿とさせます。
以前コメント差し上げたように、神戸は150万人都市としてのインフラが整っていながら、オーバーツーリングにも陥っていないので、いまきちんと企業誘致と再開発しておけば神戸市民にとってきっとプラスになるでしょうね。
それとJR元町駅は、大丸に近い東口は整備されましたが、県庁により近い西口は再開発されていません(高架下の整備に伴って西口も整備されるのかもしれませんが)。
記事内の再開発案にもあったように、相楽園、県庁、地下鉄県庁前駅、JR・阪神元町駅を南北に一直線に結ぶような動線ができれば、元町の回遊性は飛躍的に向上するでしょうから、大いに期待しています。
加えて、花隈、西元町、神戸駅、新開地、湊川が一体となるような再開発を計画してもらえるとなおうれしいです。
大阪の梅田ー難波ー天王寺間並びに京都の京都駅ー河原町周辺間は東海道本線から地下鉄などに乗り換えて移動する必要がありますが、神戸の場合、各鉄道の三宮ー神戸駅・新開地駅間が東海道本線上にあるのは都市としての大きなメリットであると感じています。
花隈、西元町、新開地あるいは長田・新長田の地理的な価値にも、もうちょっと目を向けてほしいです。
市役所2号館の中身も一向に決まらない神戸市とは対照的に、兵庫県の構想発表の早さには感心しますね。(これでも当初より遅れていますが…)
あと、この構想でも神戸市の高さ規制が事をややこしくしていますね。
https://www.sankei.com/smp/west/news/190521/wst1905210010-s1.html
>>委員から「神戸市の条例の高さ制限の中で関係機関を集約する案に実現性はあるのか」といった意見も出た。
今回の神戸市都市景観審議会で「連担建築設計制度」が会議で少し触れられています。
一定の区画の中で地権者が違っても、地権者同士の合意があって一連の敷地とみなすことが出来れば、敷地内では容積率のやり取りが可能というものです。
今回は歴史的建築物保全のための用途緩和なんですが、そうすると兵庫県庁の一帯には兵庫県公館と栄光教会、神戸聖ミカエル教会があり、合意すればこれらの建築物敷地が容積売買ができます。教会、県公館の維持費を容積売却(空中権)で、捻出できる緩和でもあります。
兵庫県庁周辺は容積率700%なので+200%ほどでしょうか、上乗せできますね。
歴史的建築物を守りながら高度再開発が出来ると市民にも言い訳が出来ますね。
この制度の活用も兵庫県には念頭にあるような気がします。
再開発事業には巨額の資金が必要となりますが県にも市にもそれだけの負担は出来ないでしょう。
そこで公費支出を極力抑え民間資金を最大限活用して質の高い再開発事業を実現する為に、特定街区制度により容積率を倍増させ余剰容積を作り出すべきだと思います。
利の無いところに民間の進出はありませんから。カンフル剤は必ず必要です。
同じ霞ヶ関出身でも知事と市長は互いにアンチテーゼ。
井戸知事=兵庫の利益優先。道州制猛反対。
久元市長=国家の利益優先。道州制を推進。
神戸市民を含む兵庫県民なら井戸氏が評価されるのは当然の話。
両氏の考えはわかりませんが
道州制反対が兵庫の利益にはならないでしょう
州都は立地的にまず兵庫に来ないが
どう考えても第1候補の大阪なら近畿広範囲にアクセスが良い新大阪・梅田が候補でしょうから、阪神地域は近接していてメリットだらけ
当たり前だけど「阪神地域の発展は大阪の発展と相関関係」がある
ただ兵庫県内の神戸の地位やパワーバランスが阪神地域にさらに押されるのは間違いないでしょうけど
合併して阪神市が出来たら神戸は、すでに人口や人口密度では負けてる!阪神には県庁が無いのに
ただ大阪の発展が阪神地域の発展に波及し大阪と阪神地域の発展が神戸に波及する現象は来るでしょうね
それを良しとするかしないかは個人のしょうもないプライド次第か