先週の兵庫県知事選にて自民・維新推薦の斎藤元彦氏が新知事に当選しました。20年続いた井戸県政は終わりを告げ、若く新しいリーダーが兵庫県を率いる事になります。
コロナ禍で閉塞感が強く漂う中において、新リーダーが何かを変えてくれるのではないかという新風が吹き込む事への期待はあります。しかし気になるのは、斎藤氏の公約の中に県庁再整備に関する施策が盛り込まれていた事です。
○ 県本庁舎は、テレワークの浸透などポストコロナ社会の働き方に合ったものとなるよう、現在の再整備基本構想を見直します。また、人や企業が集まり、地域の発展につながる県庁周辺一帯の再整備計画を公民連携により立案、推進します。
この公約を見る限りにおいて、再整備基本構想は見直すものの、再整備を進めていく事自体に変更はないと言えます。
ポストコロナ社会の働き方に合った県庁再整備とは一体何を指すのか。これだけでは具体性に欠いており、何をどう見直すのか明らかにされていません。
県庁再整備とは、現1号館のある敷地と道路を挟んで向かいの南側駐車場として使われている県有地に、高層の行政棟と議会棟を建設し、新時代に相応しい行政サービスを行う新庁舎を整備した後、隣接する2号館や県民会館の敷地は民間資金を活用した再開発を行って、賑わい交流拠点化を進めると共に元町駅から県庁までのエリアを一体的に再整備する一大プロジェクトを指します。
「人や企業が集まり、地域の発展に貢献する再整備」という方針はこれまでの基本構想の目的と比べても大きな遜色は無いと言えます。
マスコミは「県庁建て替え事業費は1000億掛かるとも言われているが、これを見直すのか」と安易な誘導質問を斎藤氏に投げ掛けていましたが、県庁を含む元町エリア一帯の活性化という全体図が抜け落ちては、このプロジェクトが単なるハコモノ行政だと勘違いさせるよう仕向けている節があります。
当初の計画では4年後に新庁舎の完成を見込んでいましたが、再整備内容を協議する県庁舎等再整備基本計画検討委員会は昨年11月に第3回の検討委員会を開催して以降、次回の開催には目処が立っていません。コロナ禍の中でも少なくとも神戸市は各プロジェクトになるべく遅れが生じないよう協議を含めて歩みは止めないよう努力は見られていますが、基本計画策定までは急ピッチで進めてきた県は完全に停止してしまいました。
今後の県庁周辺再整備は見直しによる計画変更によって更にスケジュールが遅れる可能性が高まっています。元町駅周辺の再整備にも大きく波及しますので、最短スケジュールでの見直し協議を進めて貰いたいですね。
今回の兵庫県知事選での各政党の動きを読むと、さいとう知事の今後はあまり明るいものではないと感じました。
原因は前井戸知事の後任として立候補した金沢候補が、立憲民主党のバックアップを受け入れてしまったことによります。
立立憲民主党との関係が金沢候補に影響を与えたなら、自民党は何かしら不穏な動きを感じたのでしょう。立民と共産党とは同じ立ち位置にあり、国主導の事業に異議を申し立てるのが党是のような政党です。
県庁再整備の見直しは金沢候補も公約の中にありましたし、事業の見直しに関してはさいとう新知事も金沢候補も同じ意向です。ですが、立民を嫌う自民党本部議員が多く、少数党派の維新の未知数のさいとう候補は御しやすいと判断したのでしょう。結果は割れた反立民自民党本部議員のバックアップを背にさいとう新知事の圧勝でした。
県庁再整備は、県庁舎建替えのみならず、元町山手、JR元町駅など再整備を含む大事業です。それに加え、今回の県知事選で各政党は県内事業は、国の補助金目当てであることも判明しました。
国の支援なければ遂行出来ない事業ばかりなので中央とのパイプは途絶えさせたくない県内政党は、キャリア出身ではあるが経験の少ないさいとう知事に「とりあえず」白羽の矢が当たったと思えます。
この背景を読むと、さいとう知事は残念ながら、新任の4年間、この政党の操り人形と化す可能性大です。
どっちにしろ肝心なのは神戸市長選です。官僚畑出身でないと、政党支援は受けられないことが判明したので、神戸市長選はキャリアの立候補がなければキャリアパイプのある久元市長の圧勝が予想されます。共産党以外はまともな立候補者を出さない腹積もりです。
こんな事ありますか?選挙に対して神戸市民は候補者を選ぶこともできないってことです。市民は県内政党に完全にバカにされている状況です。
正直こんなハコモノばっか使ってアホらしい。
これやったらもっと飲食店経営者に金を回すべき。
別に人口が減ってるのは神戸や、兵庫のせいではなくて日本全体の問題なのに、人口を呼び戻すためにとか、賑わい創出のために、とかそういうのは本質と異なる議論であると思う。
賑わいは創出するものではなくて、勝手にされるもののような気がする。
ある程度賑わいを作るための努力は行政側に責任があると思うが、それを何千億円もかけて行うなんてアホらしいことやと思う。神戸も兵庫もこれでは先は暗い。
ばんばん高層ビルが建設されようが、ばんばん商業施設ができようが、そこに中身がなければ何もないというのに。
斎藤県知事は再整備計画を白紙撤回しましたね。仕方ないと思います。兵庫県はお金がありません。
なにやらしたり顔の書き込みも散見されますが、斎藤知事は、ようは大阪維新の傀儡です。
大阪万博には巨額の県費の拠出を約束しながら、神戸市内の再整備は白紙撤回
これだけでも十分な県民に対する背信行為ですが、よもや今度はすでに決定事項である阪神港再整備について、大阪市・大阪府・兵庫県で神戸市抜きの三者協議を始めるなど
もはや隠すつもりもないくらいの大阪傀儡知事となり下がっています。
これを報じるメディアもないため、野放し状態です。
知事当選時から薄々恐れていたことが現実になってしまいました。