神戸証券取引所として建設され、戦後は神戸朝日会館として活用された後、神戸朝日ビルへと生まれ変わった旧居留地のランドマークタワー。その足元は美しい荘厳なピロティが特徴です。
このピロティを支えるルネッサンス様式の柱の改修が行われ、色調が明るくなりました。
柱の改修の目的の一つとして、閉鎖されていたビル内部の多目的ホールの神戸朝日ホールがリニューアルの上、営業を再開した事がキッカケです。
神戸の旧居留地を代表する建築として、このピロティは非常に貴重な空間です。
上層階にタワー部のオフィスフロアへのエントランスホールや低層部のテナントフロア、映画館のシネルーブル、そして朝日ホールの交流拠点としての役割を果たしています。
神戸朝日ホールはコロナ禍の3年間の閉鎖を経て、再び本来の多目的ホールとしての役割を今月より再開しました。9月8日にはこけら落としとして、野村萬斎等が出演した「祝祭狂言」が公演されました。
大阪・中之島の朝日会館であるフェスティバルホールの姉妹ホールとして位置付けられている神戸朝日ホール。都心に立地する民設民営の芸術文化ホールとして、シネルーブルと共に神戸の都心芸術文化拠点の役割も果たしています。
9月より土日祝を中心に様々なアーティスト、噺家等の公演が予定されています。
神戸朝日ホールは、神戸朝日ビル4階に位置し、扇状に展開された客席は505席。舞台は間口が20.5m、奥行は10.0mです。
ライバルホールは、同じく民設民営の神戸新聞松方ホールですが、同ホールは2階席もある為、総客席数706席と、規模はひとまわり朝日ホールより大きいです。
都心エリアの中規模ホールは、今後、雲井通の再開発ビル内にも整備される予定であり、各ホールの役割や棲み分けが必要になりそうです。
このピロティ空間も旧居留地の賑わい創出の為にもっと有効活用されるべきではないかと思われます。フェリシモがこのビル内に本社を構えていた際には、クリスマス期間限定でイベント開催に活用していましたが、天候にも左右されにくいので、ピロティの貸し出しによって集客拠点としての機能を高めて欲しいですね。
神戸朝日ビル内神戸朝日ホールがリニューアルオープン 都心エリアの文化芸術発信拠点の運営再開
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リニューアルを機に、少なくとも朝日新聞および
朝日放送主催イベントでは、同ホール、ピロティの
更なる活用を推し進めてもらいたいです。
目下のところ、ザ・シンフォニーホールや
フェスティバルホールと同程度には。
ツアーコンサートよりは、神戸独自色を出した
電波や紙媒体によるプロモーションを伴う、
集客性のあるイベントの企画を願いたいですね。