「神戸三宮TWINGATE」の2期ビル(最高高さ165m・延床面積69,000平方メートル)である神戸三宮雲井通6丁目北地区第一種市街地再開発事業は今年度末の都市計画決定を目指しており、先週、その計画素案に関する住民説明会が神戸市によって開催されました。同説明会にて神戸市都市局より、これまではっきりしていなかったバスターミナルの一体化や周辺の動線について新たな情報も含めた発表が行われました。

既にここ最近に公開されていた情報によって、雲井通5・6丁目を隔てている葺合南143号線は廃道となり、建築面積内に含められる事によって雲井通5丁目の1期・2期ビルの一体化が確定したと言える事は、前回の記事で触れましたが、今回の説明会にてこの確証が得る事ができました。

1期ビル完成時のバスターミナルの停車スペースは5バースからスタートしますが、2期ビル完成時は10バース以上が予定され、東西に長い形状の乗降エリアが形成される計画でしたが、この内容通りに工事が進められ、西日本最大級のターミナルが完成する模様です。

しかし今回の説明会で判明したバス動線は、上記のイメージだけに留まらず、2期ビルの西側となる磯上線に開けた出入口が新たに設けられる計画に変更されます。これは降車用として活用されるミント神戸1階の三宮バスターミナルとの連携とバス動線の向上を目的とした変更です。

また現在、サンシティとJR三ノ宮駅やポートライナー三宮駅を結ぶ歩行者デッキはポートライナー高架軌道下で緩やかなカーブを描いてサンシティ2階に接続していますが、ポートライナー駅前からこの既存歩道橋を撤去し、新たに直線状に新デッキを再架橋。JR駅東改札方面に連絡する階段とエスカレーターも新設されます。

既存のデッキは欄干や手摺りの老朽化も激しくリニューアルは必須かと思っていましたが、再架橋によって完全に刷新されます。

その新デッキ下の地上は歩行者空間化される為、磯上線とJR高架に沿って東に向かう都賀川三宮線や北側の若菜神戸線とは分断される事になります。加えてミント神戸北側・ポートライナー高架下の一帯は現在、バスターミナルの一部や仮設のタクシープールになっていますが、ここに新たなロータリーも整備される事になり、主にバスの折り返し・方向転換動線として活用される模様です。

現在もスクランブル交差点として、非常に多くの人々で賑わうエリアですが、神戸三宮TWINGATEの完成によって、通行量は数倍に膨れ上がる事が予想されます。これに耐え得るキャパシティを備える必要があります。

新設ロータリーには現在同様に、一般車の進入は規制が入る模様です。

地下駐車場及びバスターミナルは1期ビルと一体化されます。商業施設のテナントについては、4フロア程度が充てられる想定の為、現状のサンシティ内の商業面積からは大幅に減少するものと思われます。ただ現在もOPA2内は床を持て余している感がある為、需要に合わせて面積を適正化しつつ、その分、テナントの質を向上させる事によって施設の洗練性を高めるべきかと思います。代わりにJR新駅ビル内には大幅に商業床が増加します。
今後のスケジュールですが、来月に都市計画案の縦覧・意見書の受付を行い、2026年2月頃に神戸市都市計画審議会を開催し、そして2026年3月頃に都市計画決定を目指します。この計画のまま、順調に進む事を期待しています。
神戸三宮雲井通6丁目北地区再開発の都市計画素案における説明会で判明した新情報をまとめる
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