雲井通5・6丁目再開発

三宮駅周辺の中・長距離バス乗降場の集約にかかる基本計画アドバイザー募集の結果公表

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神戸市が雲井通5-6丁目で計画しているバスターミナルを併設した再開発ビルプロジェクトに関し、昨年より基本計画策定未に向けて民間アドバイザーを公募していました。3月11日には応募者による提案会を実施。2案が提示され、双方ともツインタワー案だった事まで把握していましたが、その詳細までは定かではありませんでした。市からの発表を期待しつつも現段階での公表はないだろうと諦めていました。しかし良い意味でその期待が裏切られました!

http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2017/03/20170328162001.html
神戸市発表資料

2つの案は各々、蒼々たる企業連合によって作成、提案されました。今回の参加企業によってこの再開発プロジェクトの注目度の高さを表した形です。

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より高得点の332点をマークしたのは三菱地所が中心となって三菱倉庫、神鋼不動産、大林組の4社グループから提出された計画案。

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こちらの案は再開発ビル1階部分に東西方向のバスターミナルを配置して、既存のミント神戸内のターミナルと連動。最終的にL字型に連結された高さ60mの低層部には商業と公益施設を配置。屋上は緑化して巨大な庭園とし、高層棟はI期街区にオフィスとホテル、II期街区には中長期滞在利用を目的としたサービスアパートメントというツインタワー構成。

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バスターミナルはミント神戸の既存ターミナルを降車専用、新設ターミナルを乗車専用と目的別に分けてターミナル全体を再構築し、シームレスな通行体系を実現。新ターミナルは東西と南に出入口を設けて交通渋滞の緩和を図っています。また2期に渡る整備計画に対応する為、I期地区の整備からII期への完成型へと段階開発をしっかりと考慮しています。

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またJR三ノ宮駅の新改札口の開設やまち=えきの基本コンセプト等、周辺地区の開発構想もしっかりと取り込み、シンボリックでダイナミックな駅前空間の構築を想定。駅の西側に偏りがちな風格ある空間創出を東側にも確保。

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駅前空間に神戸の中枢機能を担えるような複合機能を持たせ、まるで神戸版グランフロントのようなてんこ盛りの計画となっています。景観条例への配慮から建物の最高高さは165mに制限し、高層棟の東西幅も40mとしている点も高評価に繋がったと思われます。

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次点案は森ビル都市企画が代表となり、アールアイエー、竹中工務店、関電、野村、東急の各不動産会社、アベストコーポレーション、そして神戸ポートピアホテルが名を連ねる企業連合が提出。こちらもバスターミナル機能を1階に配し、低層部に文化・芸術施設や生活利便性の向上をメインとした商業施設、二つの高層棟にはI期棟にホテルや居住施設、II期棟にオフィス、ホテル、居住施設といった構成としています。

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バスターミナル機能としては、乗降場を中央に設けたアイランド型で、市が公開したイメージパースのように2階に待合を設けて歩車分離を図った形です。

個人的にも今回の提案は三菱地所グループの圧勝だと思います。造り込みと研究度合いの高さ、具体性、資料の完成度が際立ちます。対して森ビル都市企画グループがまとめた案は正直、あの森ビルのグループ会社が絡んだ割には造り込みが浅く、ぼんやりとしたイメージです。神戸の再開発に森ビルが興味を示している事は率直に喜ばしいのですが、この場所に居住施設や生活利便施設の導入を押している点は、三宮の都心としての活力アップをどこまで考慮しているのだろうかと考えてしまいます。旭通4丁目開発のグレードアップ版にバスターミナル機能が付属しているだけでは、この地区限定の活性化に繋がっても神戸全体の底上げにはなりません。勿論、オフィス床の大量供給は消化が難しい事は大阪でさえもグランフロントや阪急オフィスタワーの開業時には苦戦を強いられた事から明白です。事業の採算性の検討も必要でしょう。しかし一等地であればグランフロント同様に時間を掛けてでも床を消費し、最終的には神戸の拠点性アップに繋がるはずです。特に今回のようなプロポーザルであれば、夢を見させてほしいです(更により1等地であるJR駅ビルやそごう神戸店の建て替えによって考えられるオフィス床の供給過剰を加味しているのかもしれませんが)。

三菱地所グループ案は見ているだけでもワクワクします。ぜひとも具現化して欲しいですね。今回の提案はあくまでもアドバイザー案であり、このまま採用する訳ではありません。神戸市は今回の基本計画アドバイザーのノウハウを取り入れながら、新バスターミナル整備の基本計画案を、今年度中を目標に取りまとめる予定です。両案の優れた部分を取り込み、年度内に決定して欲しいと思います。



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POSTED COMMENT

  1. ななお より:

    高さはミント神戸よりやや大きいくらいかなと思っていたので、165mだとしたら嬉しいですね。
    こうなるとJRにはやはりバスターミナルを見下ろせるように200m期待したいです

  2. 匿名 より:

    高さ制限がなければいいのに
    京都じゃあるまいし今更だろ

  3. 横浜市民 より:

    三菱地所って、東京以外の中心部の再開発では高層アパートが多いですね。
    横浜みなとみらいでも、地区の中心部にある美術館の正面にショッピングセンターと高層アパートで構成する建物の建設計画を発表して、しかもかなり傲慢な態度で説明会を行ったため紛糾しました。
    (その後、高層アパート部分を撤回した計画が出てきて建設されました。)

    三宮のバスセンター計画では、三宮駅に近いロケーションですから、せめて1棟は全てホテルにでもした方がよいのではないでしょうか?

  4. 夢想家 より:

    もしこのイメージどおりに進むと、いきなりブランフロント大阪が三宮駅前にできたようなインパクトですね。
    三宮東口が昭和の世界から、最先端、高品質の街に変貌できる可能性が見えてきました。そのためにも三ノ宮駅東出口と、あじさい通りの北側の飲食店ビルの整備が必須のように思われます。
    今まで阪急ビル、JRビル、そごうの建て替えが三宮再開発の目玉の3本柱でしたが、ダークホースとしてバスターミナルが急浮上してきましたね。
    一期、二期合わせるとかなりの規模になりますが、ホテル、オフィス、商業のテナント誘致を含め、目先では無く長期的展望にたった開発を期待したいです。

  5. より:

    このようなイメージパース見るのってほーんとに楽しいですね。テンションどんどん上がっていきます。私高血圧だからプッツンしないよう注意しないと。
    もう明日から工事始めてほしいです(笑)。

  6. XEGA より:

    森ビル都市企画グループの案は、提案事業者が多すぎて、
    逆にまとまらなかったような気もしますね。

    神戸市長と阪急阪神HD社長との対談が先週公開されていました。
    参考までに。
    https://kobecco.hpg.co.jp/8018/

  7. タイム より:

    高さ制限を理由に165mと書いてあるということは、無ければもっと高層にしていた可能性高いですね。
    しおさい公園からの眺望を守るための高さ制限にどれほどの意味があるのでしょうか。

  8. とま より:

    また一歩いいニュースですね
    規模については床の消化に対して配慮が必要ですが一気に都会化しそうです
    三菱地所のパースをみると東急REIと東側建築中ホテルは参加しないようですね
    建設ニュースによると21年度から整備工事に入るとありますのでそれまでに市役所2号館の建て替えが完了していないといけないわけで、そういう意味では二号館の建て替えもほぼ出来レースとしてほぼ確定案があるんでしょうね
    こちらも楽しみです

  9. sirokuma より:

    既存のホテル部分は省いていますね。でも単純に買収できないなら、無理にプロジェクトに参加させて変な制約を付けられずに済みますからこの敷地の方が良いでしょう。
    実現して欲しいですね。神戸版ナレッジキャピタルはここでしたね。
    楽しみです。
    この分だと、市役所2号館も早そうですね、神戸市のスピード感が昨年来勢いを増していますね。

  10. kenkenbooboo より:

    まだアドバイザープロポーザルという立場で両案どちらも決定でないのが気になります。
    こう言ったプロジェクトで東京、大阪なら計画段階より巨大になるのは結構ありますが、神戸の場合よりショボくなるのが通例なので要注意です。市民の立場からも強く推進するように市政へのバックアップが不可欠です。何も言わなかったら反対勢力がケチ付けをどんどん開始しますよ。ただ森ビルが参画したのは驚きとともに朗報です。やはり思った通り、行政の(今回、国がらみですが)大きな規制緩和があれば大手民間デベロッパーはすばやく動き出すということですよね。あと住友不動産あたりが動き出せば期待大です。
    しかし、例のしおさい公園からの眺望景観規制Aによる高さ規制が何とも不満です。とすると同位置のJR三ノ宮駅ビルも165mでの規制を受けるということです。市庁舎2号館はより海側なので150mぐらいが限界か。
    名古屋駅前プロジェクトに比肩でき、東京や梅田のような航空規制もないのにもったいないです。
    わたしたちはこの規制に対し神戸市政に声を上げて意見を言い続けるべきです。

  11. epcmd より:

    なかなか規模が大きくてビックリしました。高層部にはオフィスが入るようでよかったです。
    神戸はビジネスが出来る地でなければならないと私は思っています。
    欲を言えば、これぞ神戸というようなコンセプトが欲しいところ。
    外壁をレトロなパネルで覆うとかの方向ではなく、後に続く都市開発に先鞭をつけるような最先端のコンセプトを提示してほしい。それでこそ神戸らしいと言えると思います。

  12. カン より:

    やっと神戸三ノ宮でイメージパースのある開発案が出てきましたね。遅すぎますが規模の点では評価できると思います。

    ただここでも高さ制限をわざわざ再開発のウリにしているくらいなので、悪名高い都市景観審議会が相変わらず神戸市内の都市計画決定において幅を利かせているのでしょう。
    この会の今後の去就が次の市長選の争点になると思います。

    ここの土地自体は神戸の裏手に当たる立地なので、再開発案件を成功させるにはハルカスのように超高層化は必須です。
    kenkenbooboo氏のおっしゃる通り、それでもこのパースの通りの規模で出てくれば、JRターミナルビルと合わせて駅前規模の厚みが相当増えます。
    どちらにしても楽しみな案件なのは間違いありません。

  13. returner より:

    このバスターミナルビルに関しては私も想像していたよりも大きな規模の提案が出てきて非常に楽しみです。
    もちろんこの案で決まったわけではないので具体的な計画が煮詰まっていくのはこれからなんでしょうけどJR三宮駅ビルと同等の楽しみが出来て非常にうれしいです。5年後には阪急ビルは完成しているでしょうし、三宮界隈はそこら中で工事中の凄い状態になっているんでしょうね。
    本当に今までの三宮の停滞を一気に吹き飛ばしてくれるような計画がどんどん具体化していくのはたまらないですね。

  14. より:

    神戸は眺望のすばらしい街で、市内のいたるところに眺望ポイントがあります。神戸市のHPを見ると「神戸らしい眺望景観50選」などがあります。「〇〇らしい眺望」が50カ所もあるというのは、他の都市では考えられないことではないかと思います。その反面、眺望については「ここ」という決定的な場所がなく、神戸の眺望の印象が稀薄になってしまう原因となっているのではないでしょうか。たとえば、函館の眺望と言えば函館山からの夜景、鹿児島の眺望と言えば城山から眺める桜島と、眺望ポイントが1カ所に定まっています。神戸市も、眺望ポイントを増やすことを考えるのではなく、神戸の眺望と言えばここというポイントを定め、その限りで眺望の確保を図るべきだと思います。例えば、ヴィーナスブリッジを眺望ポイントとして定め、その1カ所からの眺望を確保するために、建築物の高さ制限も考えるべきです。以前は、ヴィーナスブリッジから神戸大橋やポートタワーが見えたのに、現在はビルの陰に隠れて見えないのは残念に思います。しかし、ヴィーナスブリッジを眺望ポイントと考えると、三ノ宮周辺は高層ビルを建てたからといって、眺望を損なうことはありません。神戸は、眺望ポイントを持ちすぎています。そのすべてを保護しようとすると、意図に反して都市の発展を阻害する結果になります。真に残すべき眺望ポイントの選択と集中を行うべきと考えます。

  15. 灘区民 より:

    ツインとかめっちゃカッコ良い!
    絶対この再開発計画は成功してほしい!
    しかし景観条例による高さ制限とか超鬱陶しい三ノ宮駅の再開発ビルは神戸最大のターミナル駅に相応しい200m位のビルにしてほしい

  16. 灘区民 より:

    ツインビルめっちゃカッコ良い!
    この再開発計画は絶対成功してほしい!
    しかし景観条例による高さ制限とかホンマに超鬱陶しい
    三ノ宮駅の再開発は神戸最大のターミナルに相応しい200m位のビルにしてほしい

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