4月26日(金)に遂に神戸ポートタワーがリニューアルオープンしました!GW直前に開業し、この大型連休で非常に多くの人々が訪れ、生まれ変わったタワーに大きな期待が寄せられていた事が証明されました。
2年7ヶ月の休業は意図としていた訳ではありませんでした。当初の予定では昨夏の営業再開を目指していましたが、台風等の影響による工事の遅延及びタワーを運営する民間事業者の選定に時間を要した事が原因でした。
新港町に本社を移転したフェリシモは、同様に新港町に本社を新設したジーライオンと共に神戸の活性化・まちづくりに貢献を開始。その一環として、まずポートタワーの運営事業者としての役割を果たし始めました。
それではフェリシモのプロデュースした新しいポートタワーの展望フロア及び低層階の様子を見ていきましょう。入場チケットは事前にWEB予約をしましたが、取材日は午前の訪問時に当日券も既に完売していた程の人気ぶりでした。
低層フロア1階は、チケット売り場・インフォメーションとなっている点は以前と変わりはありませんが、これまで展望フロアへのエレベーターは2階から乗っていましたが、リニューアル後には1階から直接、展望フロア5階にアクセスできるように変更されました。エレベーター添乗員が展望フロアへと案内する形は以前同様です。
低層フロア2階は、3つの個性的なショップが出店するフロアです。
現在、リニューアルオープン記念として、「Beautiful Memory」の寄せ書きが壁に取り付けられています。改修工事で使われていた足場を覆っていたシートです。脇にペンも用意され、新たな寄せ書きを来場者に書いて貰えるようになっていました。
2階の中核テナントとして話題を集めているのが、兵庫県初出店のBEAMS JAPAN。関西でもこれまで京都に出店するのみ。国内では、他に観光客が多く訪れる東京、栃木・日光、広島、島根・出雲に出店しており、日本をキーワードにしたグッズを販売するビームスの新業態です。
ポートアレイ、イコリでは日本酒等の神戸、兵庫県産の食やグッズ、ハンドメイド神戸ザックをが販売されています。
訪日客が然程多くない神戸ではありますが、BEAMS JAPANの出店が実現したのは、フェリシモのプロデュース力の賜物でしょうか。
低層フロア3-4階は、カフェ・レストラン&バーの「PORT TERRACE」。3階のレストランは席は予約でいっぱいとの事で入店できませんでした。
代わりに4階のテラス席へ。4階の建物一部を解体して、タワー内側にオープンテラスデッキが新設されました。ポートタワーの赤を基調として、パラソルやシートも朱色で統一。
外側のカウンター席は神戸港エリアを一望できる人気席です。
テラスでは内側からポートタワーを見上げる事ができます。潮風に吹かれながら、食事やカフェタイム、夜にバーと、ポートタワーで新しい時間の楽しみ方ができるようになりました。
そしてエレベーターで一気に展望フロア5階へ。天井や窓枠を黒で統一している点はリニューアル前と同様ですが、床や内側の壁は白に転じました。
壁には神戸ポートタワーのデザインロゴプレート。
5階には「映える」記念撮影ができる椅子やベンチも複数置かれています。
窓辺のフレームには随所に神戸で撮影された映画ロケ地の紹介が記載されており、タワーを訪れた人々にその場所に行ってみようと思わせる演出が施されています。
これまで通り階段を降りて展望フロア4階へ。4階は、“赫き” をテーマにした作品を展示する小さな光のミュージアム「Brilliance Museum」となっています。展望フロアに、敢えて一切の窓を設けず、デジタル技術を駆使した幾つもの展示ゾーンが連なります。
まずはフロアに映し出された花やハートが足元を避けていく空間。
各ゾーンの区切りにはネオンを使ったゲートがあります。
シティポップなデザインのネオンアート。
壁の絵に触ると、触れた部分がカラフルに染まっていく不思議な空間。
そしてクライマックスは触れた壁に音と共に花火が炸裂する空間。これはとても面白く、親子で夢中になって遊んでしまいました。リニアに反応する花火がとても気持ち良かったです。
展望フロア3階は、以前の回転レストランの機能を引き継いだカフェ&バー「Ready go round」。ここも予約でいっぱいで入店はできませんでした。4階のテラス以外、暫くは週末や祝日におけるタワー内での飲食は予約無しには難しい状況が続くでしょう。
展望フロア2階は、神戸オリジナルグッズを販売するフェリシモのショップ。
タンタングッズも充実していました。
人気イラストレーター・ヨシフクホノカのポートタワーとのコラボイラストをあしらった各種グッズも販売されています。他にもフェリシモの人気商品も取り揃えています。
展望フロア1階は「Gallery 360」。天空のアートギャラリーとなっています。オープン記念は、ヨシフクホノカのポートタワーとのコラボイラスト画等が展示されています。
ヨシフクホヨカはノスタルジアを喚起させるレトロポップなタッチの作品によって、Z世代に絶大な支持を受ける「エモい」系カルチャーを代表するアーティストで、アパレル等大手企業ともコラボ企画を次々と行っています。
タワー足下の中突堤中央ビル南館跡地は暫定的な緑地となりました。
まだ芝が育っていない為、暫くの間は養生期間として立ち入りが禁止されています。ゆくゆくはファミリーや子供が遊ぶ姿が見られるようになるでしょう。
中突堤やメリケンパークでも様々なイベントが開催され、非常に多くの人で賑わっていました。
中突堤では2024 神戸ミートフェアを開催。兵庫県産牛肉のステーキやすき焼きの試食会には多くの人が行列を作っていました。
GWに多くの人が集うイベントが都心やウォーターフロントで普通に行われる日常が完全に戻ってきました。これにポートタワーのようにリニューアルされた観光施設や新しい集客施設が加わり、街の賑わいは以前よりも盛り上がりを感じさせます。
ポートタワーのリニューアルオープンについては、予想以上の反響・人気があり、2年半の間に需要と期待が醸成されてきたようです。休業期間内にタワーから見渡す景色も変貌しました。今後も都心やウォーターフロント再整備に伴い、展望フロアから変化する神戸を見ようとする需要は増えるでしょう。またタワー内の施設は23時まで営業しており、ウォーターフロントにおけるナイトタイムエコノミー強化への貢献が期待されます。オープン特集Part2では、屋上テラスや眺望についてご紹介したいと思います。
神戸ポートタワーリニューアルオープン 特集Part1 展望1-5階と低層1-4階の様子をレポート
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一階フロアの床はかなり年季が入っているように見受けられますが張替えなどはされなかったんですねを