高松市の玄関口及びウォーターフロント最前列となる再開発エリア「サンポート高松」。JR高松駅の移設と共に出現ひた埋め立て地は新都心的な位置付けで開発が行われましたが、その勢いは当初のみに留まり、20年近くに渡って残る区画の用途は固まりませんでした。
しかしここに来て、サンポート高松の開発が加速していますが、香川県が実施したB2街区における民間開発事業者の公募に応じた四国電力の事業案が選定され、四国の都市としては初の快挙となる外資系高級ホテルが誘致される事が決定しました。
進出するのはなんと香港の名門・マンダリンオリエンタル!国内の実績では、まだ東京・日本橋の三井日本橋タワーに三井不動産が誘致したのみです。国内の出店第2号に高松が選ばれる事になるとは全くの予測外でした。
四国電力というエリアで最も有力なインフラ企業の後ろ盾のあるプロジェクトであり、日本の地中海を標榜する瀬戸内海という環境やうどん県のブランド力を持つ高松の魅力が評価されたのでしょう。
上層階からは瀬戸内海を望むオーシャンビューが広がり、西向きの為に夕刻には見事なサンセットを拝む事もできる立地です。
サンポート高松のランドマークである高松シンボルタワーの東側に立地するB2街区。敷地面積5,034平方メートル。
ここに四国電力が、地上19階 延床面積21,700平方メートルのホテル建築を建設。ホテル内には100室の客室や施設は、ラウンジやレストラン、バー、会議室、スパ・フィットネスなどを備える予定で事業案が提出されていました。
計画予定地の目の前には高松フェリーターミナルが広がり、ホテルの立地には最高の環境が整っています。
高松駅方面とも周辺の他施設同様に2階レベルで歩行者デッキによって連絡する事になるものと思われます。
今回の計画が、高層ビルの高層階の一部への進出ではなく、一棟丸ごとがマンダリンオリエンタルであるという点も大きなポイントでしょう。
しかしながら残念な事に、資材価格高騰による事業費圧縮の為、計画段階の19階建てから13階建てに建物規模を縮小し、優美な外観のホテル建築のデザインは、オーソドックスな箱ビルに見直された上、開業時期は2027年夏に後退してしまいました。
また四国電力のみの単独事業ではなく、伊予銀行、阿波銀行、サンケイビル、四国電力、四国旅客鉄道等が参画する合同会社四国まちづくり&おもてなしプランニングが本プロジェクトを承継します。
周囲にはJRホテルクレメント高松やクレメントイン高松等のホテルが立地していますが、エコノミー、四つ星、そして五つ星と揃うので、サンポート高松内でもホテルの棲み分けが可能になるようです。
合同会社四国まちづくり&おもてなしプランニングは更に、高松からフェリーが就航する直島にもマンダリンオリエンタルを誘致し、香川県内に2施設を運営する予定です。地方都市への外資系ホテル進出はまだまだ続いていく傾向にあります。
地域探訪: 高松・サンポート高松にマンダリンオリエンタル瀬戸内が進出 四国を代表する企業群が団結誘致
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク