民営化される神戸ポートタワーを施設の現況を再検分しに訪れた際、展望フロアからの眺望を360度撮影し、進行中のプロジェクトを確認しましたので、公開したいと思います。冬晴れの取材日は空気も澄んで鮮明な景色が撮影できました。
まず東側から時計周りにご紹介します。この方向には新港突堤地区がメインとなります。第1突堤の再開発は完了しましたが、残る3つの突堤とその基部エリアは今後のウォーターフロント開発の鍵となる地区です。横浜みなとみらいが開発ラッシュに沸いています。神戸も貴重なウォーターフロントの低利用地を港町としての魅力を生み出す原動力にしなければなりません。
その第一弾は今春着工予定の新港突堤西地区の再開発です。この開発プロジェクトはこれまでに無かった水族館のようなエンターテイメント性やフェリシモ、ジーライオン等の本社業務機能、ランドマーク性の高いツインタワー等、エリアの活性化が期待できる内容です。既存のウォーターフロント地区との連携や回遊性、都心とのアクセス整備が今後の課題です。第一弾はスケジュールが遅れながらもようやく形になります。続く第二弾、第三弾の続報は民間からのイニシアチブによって出てきて欲しいものです。
昨年末に起工した大阪湾岸道路西伸部。メリケンパークオリエンタルホテルの沖合に斜張橋が姿を現し始めるのは万博開催の2025年頃でしょうか。六甲アイランド-ポートアイランド間の開通がひとまずは優先的に急がれるでしょう。
ハーバーランドはこの7年あまりで様変わりしました。集客・観光拠点としての本来の形を発揮する他、タワーマンション建設による居住人口も増加し、複合都市として安定感が出てきました。しかしこの街も万博開催の頃には街開きから30年以上が経過し、再び再開発に向けた検討が必要になってくるでしょう。
タワーマンションが林立する西元町エリア。ここにザ・パークハウス神戸タワーが仕上げとして立ち上がってきています。神戸都心最後のタワーマンションとなってしまうのか。
山手で一際目立つのが建設中の神戸気象台跡地のジオ中山手通。高台に立つ大規模マンションです。低層階からも抜群の眺望が期待出来るでしょう。
足元には建て替えが検討されている中突堤中央ビルがあります。北側の元町も今後、変革が迫られており、神戸市が三宮の再開発を推進しようとしているのに対し、元町は兵庫県が再整備の旗を振ります。
その先陣は兵庫県庁舎や県民会館等の関連施設の再編・建て替えです。新庁舎や民間複合ビルの高層化が検討されています。加えて駅から北側に掛けての一帯に渡って賑わいを波及させる為の再整備が検討されます。
中央に見えるタワークレーンはドーミーイン神戸元町の建設現場です。先行して立ち上がったタワーパーキングも確認できます。元町エリアには今年から来年に掛けて3棟のホテルが開業予定です。
大丸神戸店方面です。中央には都心に残された大規模開発用地の一つであるGSパーキングがあります。三宮や元町北側の開発軸からズレており、都市再生整備地域からも外されています。あまり緩和優遇が期待できないエリアですが、敷地面積はかなりあるので業務や商業床の割合を高める事によって容積率の緩和を受けられる措置が検討されるべきかと思います。早期の活用が求められます。
そして真打の三宮。シティタワーが突出し過ぎているのでバスターミナルビルのツインタワーやJRタワー、神戸阪急ビル、神戸阪急百貨店、市庁舎2号館等の高層建築によってバランスの良いスカイラインを創出し、デザイン都市らしく活気のある都心形成を期待したいです。
神戸ポートタワーから眺める各プロジェクト
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「神戸市が三宮の再開発を推進しようとしているのに対し、元町は兵庫県が再整備の旗を振ります」 わくわくするフレーズですね!
これから三宮地区が工事だらけになり元町が一時的?に繁華街の中心になることでしょう。 兵庫県頑張れ~!元町と三宮お互い切磋琢磨して繁栄してほしいものです。