ビルからの眺望

神戸ポートタワーから確認する今後のプロジェクトや構想


昨年のリニューアルオープン以来、1年ぶりに神戸ポートタワーの展望フロアに上がりました。混雑緩和を目的とした時間制のチケット販売に切り替わっている為、フラッと立ち寄り難くなりましたが、それも賑わっている為と受け入れる必要がありそうです。フェリシモが運営を担っていますが、タワー内で働く人々はフェリシモの社員なのでしょうか。



この1年でも神戸は大きく変化を遂げてきましたが、将来的に構想されている様々なプロジェクトが動き出すと更に大きなチェンジが表れてくる事になります。ハーバーランドでは、弁天交差点から歩行者デッキの南伸計画が進行しており、間もなく始まるであろう橋梁工事が開始されると、ポートタワーからも視認できるようになるでしょう。



umieモザイク周辺には特段と言って大きな変化を遂げる計画は今のところ存在しません。唯一、現在は駐車場になっているアニヴェルセル神戸跡地が再開発の卵として眠っています。土地の保有者である三菱倉庫が何らかの商業開発を行うのかどうか。インバウンド需要の高いハーバーランドでホテル開発等が検討される事を期待したいと思います。



中突堤中央ターミナル・かもめりあ。先日、公開された新たなグランドデザインでは、取り壊されて、再開発されるイメージが描かれていました。



モザイク前の高浜岸壁とコーナン前の岸壁の間の運河は埋め立てられ、その延長線上に海上デッキが構築されて、遊覧船の桟橋はその南側に移設されます。内側の内海では噴水ショーが繰り広げられる事になり、タワーから上空から眺めるショーを楽しめるようになると思うとワクワクします。



かもめりあ跡地の再開発は北側のロータリーも含められる予定で、新たな集客施設が誕生する事になります。ノートルダム神戸の土地にかつて計画された神戸ミッドポートプロジェクトのリベンジとして、宿泊と商業機能を備えて新施設を期待したいところです。中突堤中央ビル跡地も観光集客施設となる予定です。



現在、観光バスの専用駐車場やロータリーになっている中突堤の基部。全て緑地となって潤い溢れる歩行者空間へと変わります。



この数年の中で最も大きく変わったのは新港突堤地区を他においてないでしょう。神戸の新しいウォーターフロント・ニューポートとして神戸の未来を牽引する役目を担っています。



第1突堤と第2突堤の先端。波除堤はまだ立ち入りが禁止されていますが、水域内のマリーナが完成すると、新たな眺望スポットになります。第2突堤先端には緑の丘やTOTTEI PARKが賑わいを生んでいます。



第1・2突堤共にホテルやアリーナ等の集客施設が整備され、新港突堤は新時代に新たな役割を与えられ、再び輝きを取り戻しました。



この日は第1突堤の岸壁と緑地で、「第47回神戸港カッターレース」が開催されていました。



一連の再開発が完了した新港突堤西地区。かつての倉庫街は業務、文化、商業、住宅のミクストユースを有する複合都市に生まれ変わりました。今後も宿泊機能の追加や商業機能の強化等、まだまだ変化を遂げていく街となります。



再整備が終わっているメリケンパークでは、毎週のように様々なイベントが開催され、ウォーターフロントの賑わいの中枢として定着しています。この賑わいを周辺のエリアへと回遊させる動線と仕組みの早期構築が必要です。



三宮の再整備や開発は現在進行形。新神戸については大幅に計画が遅れており、最初に着手する駐車場棟の建設は来年度からの開始を予定しています。



三宮はJR駅ビルとバスターミナルビルの建設が進行しています。JR駅ビルはミント神戸と神戸三宮阪急ビルの間に立ち上がります。人の広場を建設しているクレーンのジブ先端が少しだけ見えています。バスターミナルビルは神戸朝日ビルの後ろに飛び出る形になるでしょう。



兵庫県庁は、1号館に新たな県庁舎と県民会館の機能を合築する計画が有力視されています。よって兵庫県警本部ビルの左横にある1号館跡地に高層庁舎が立ち上がる形になるものと予想します。



タワーマンションの建設が継続している相生町エリア。ただいずれも高さ60m程度なので、あまりスカイラインにおけるインパクトは大きくはないかと思われます。ABCハウジング住宅展示場跡地にどんな建物が建設されるのかによってこのエリアの景観は左右されるでしょう。



神戸ポートタワーはリニューアルオープン後、順調に来館者を伸ばしており、3月末既に60万人を突破。60万の大台達成は31年ぶりの快挙です。1993年は68.6万人を記録。そして1年間の最終的な来館者数は64万人でした。



まだ伸び代があり、70-80万人の達成も夢ではないようです。人気観光施設として復活を遂げた神戸ポートタワー。今後も周辺開発と共に神戸港のシンボルとしての存在を維持するでしょう。

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