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地域探訪: 福岡・キャナルシティ博多 イーストビル再開発に着手 24年夏に本体工事開始



福岡市博多区祇園町にある大型複合商業施設「キャナルシティ博多」。1996年の開業以来、色褪せる事なく人々を魅了し続けています。隣接する天神地区や博多駅前エリアとの競合は熾烈を極めていますが、アジアへのゲートウェイという福岡の特徴を活かし、インバウンド需要も取り込んできました。



米国の気鋭建築家・ジョン・ジャーディが設計を手掛けたテーマパークのような巨大施設は、キャナルシティの名に相応しい渓谷のような建物は、訪れる者を圧倒します。

この施設の開発・運営を手掛けるのは、地元の盟主・福岡地所。福岡をはじめ、九州一円で開発を行なっている総合デベロッパーです。



福岡地所は、キャナルシティ博多の拡大・増床の為、隣接する2期開発地区にキャナルシティ博多イーストビルを2011年に完成させました。当初はもっと規模の大きな開発を計画していましたが、リーマンショックによる影響により、白紙撤回し、規模を縮小して現在の建物を建設。しかしこの施設はあくまでも暫定施設と想定されており、2023年5月までに解体し、一旦は駐車場として、次の計画に備える予定でした。



しかし福岡地所は、イーストビル再開発の計画着手を発表するに至りました。「人とつながり豊かな暮らしをデザインする複合施設」を標榜とし、都心部の洗練されたライフスタイルを実現する商業施設やハイクラス賃貸レジデンス、短期から長期滞在までに対応するサービスアパートメントなどからなる複合施設とする新イーストビルとして再開発します。



あくまでも今回の発表は開発イメージとされている為、今後、まだデザインの変更等の可能性はあるかと思いますが、キャナルシティ博多の多様性がこの施設の誕生によって更に高められ、アジアからの投資を呼び込むキッカケをもたらす可能性が広がる事でしょう。



5月より既存施設の解体を進めますが、解体完了後、来夏より新ビルの建設工事に着手するまでの間として、期間限定の賑わいと憩いの広場がオープンする事になっています。広場ではスポーツが楽しめる他、仮設店舗の出店、ファーマーズマーケット、マルシェ、キャナルシティ博多の店舗とタイアップしたイベント等が行われる予定との事。

海外からのVIPを惹きつける施設として、外資系高級ホテルだけでなく、中長期滞在様子のサービスアパートメントの存在も必要不可欠と言えるでしょう。神戸でも今後の再開発の中で検討される事になるかと思われます。

 

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