解体撤去工事が開始されている新港第2突堤基部の旧住友倉庫。土地は国が保有していましたが、再開発に向けて神戸市が譲渡を受けました。倉庫は地上5階、延床面積27,471.20平方メートルの規模です。
通常、複数層ある建物の解体は上層階から徐々に解体を進めるものですが、この倉庫解体は大胆にも、ガッツリと一部を全フロア丸々取り壊しています。
建物の床面積が大きく、安定しており、周囲に隣接して建物が存在しないので、こうした形での大胆な解体が可能なのでしょう。
解体されて現れた空の中に建設中のベイシティタワーズ神戸EAST。対比が面白いですね。
突堤では、目下、ジーライオンアリーナ神戸の建設が進められており、この完成を前に基部の倉庫を撤去し、その玄関口を開放的でウェルカムな景観と雰囲気に整えておく必要があります。
解体後にはその跡地の整備も伴い、開発概要が固められるまでの暫定利用が行われます。アリーナと連動したイベント等を開催する緑地として活用されるものと推測されます。
アリーナには最大1万人の人々が訪れる事になるので、開場までの間、周辺エリアで多くの人が時間を過ごす事になり、滞留スペースの確保は必須です。暫くはこの倉庫跡地がその役割を担うでしょう。
倉庫が撤去されると、再開発エリアと突堤及び水域がダイレクトに繋がり、視界も開けます。西側からアリーナへの動線整備やペデストリアンデッキの延伸も今後、検討されるでしょう。
無論、倉庫跡地の本格的な再開発自体もタイミングを測って進められる必要があります。開発手法はこれまでと同様に、民間開発事業者をコンペ方式で募る事になるでしょう。
公募プロポーザルのタイミングとしては、アリーナやベイシティタワーズ神戸EASTが完成し、エリアのポテンシャルの高さがしっかりと示された段階が望ましいかと思われます。
新港第2突堤基部倉庫とりこわし工事 倉庫撤去が本格的に開始 跡地利用と今後の開発タイミング
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いつも有難うございます。景色が変わったタイミングで見に行ってみます!