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1月8日に竣工し、1月18日より神戸朝日ビルから新港町の新本社ビルへの移転を行った通販大手のフェリシモ。スタイリッシュな新本社ビルであるStage Felissimoは昼もシャープな存在感を放っていますが、夜間は更にエッジの利いた建物へと変化を遂げます。
社名ロゴ周りの頂部や側面の壁面をライトアップし、カーテンウォールを採用している南北面はオフィスの光で眩く闇に浮かび上がります。
チョコレートミュージアムのオープンする2階はまだ暗いままですが、それより上層階のオフィスフロアはフル稼働しています。
この新本社ビルには400名の従業員が勤務しています。撮影中にも退社する従業員がちらほらビルから出てきましたが、皆、徒歩で京町筋を北上して帰路に着いていました。ポートループが運行を開始すると、通勤利用は増えるでしょうか。
神戸港に面する南側は低層の店舗棟がある為、将来的には夜景も更に華やかになる事でしょう。
南側は昼間に陽光を遮る為にブラインドを下ろしていたままになっているフロアや窓も目立ちます。窓からはどんな光景が広がっているのでしょうか。
隣接する神戸ポートミュージアムは夜間工事が行われていました。工事の照明で円型の建物が浮かび上がっています。
驚いた事に護岸の木製ベンチ周りや緑地の照明も既に点灯していました。新港町も夜景の名所として認知される事になるでしょう。第2突堤やその基部、水域の開発も進むとハーバーランドのモザイクと並ぶ人気の親水スポットになるのではと期待しています。
更に驚いたのは駐車場棟の北側でした。植栽周りの照明演出がされるのだろうと思っていたのですが、建物北面が全体的にライトアップされていました!
その光量も多くサイバーチックで美しい夜景になっていました。3月にはGLION本社ビルも竣工すると、更に華やかに彩られると共に街路のリニューアルが進むとより洗練された街へと変貌を遂げていく事は間違いありません。
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電柱が建っていますね。地中配管じゃなかったんですね残念。最近、朝のラッシュ時に京橋交差点付近で駐車場1日600円のカードを掲げた人が立っていますがこの駐車場棟でしょうか?
この場所への通勤は京町筋経由で阪急か旧居留地経由でJR元町への徒歩アクセスが主だと思います。フェリシモでしたら以前に比べ5~6分遠くなる感じでしょうか。信号の待ち時間が長いので京町交差点への架橋が望まれます。ポートループ利用促進は料金次第だと思います、私的には定期利用を促すには100円かなと思います。
申し上げにくいのですが、実は私は京町筋が三宮ー新港町のメインルートになってしまうと、神戸ポートミュージアム(KPM)もポートループも死んでしまうと予想しています。
詳細は以下になります。
京町筋は確かに三宮西口からの最短ルートに当たるでしょう。
新港町に勤務する方や今後のマンション建設による新港町住民にとって三宮駅へのアクセス方法としてメインルートたり得る存在です。
では、新港町勤務者や新港町在住者の多くが京町筋を使った場合、どうなるでしょうか。
必然的にポートループや通勤用の別のバスの利用者は減少し、試験運行ののち増便するはずだったのが、増便されなくなる可能性があります(初期投資のかかる連節バスを用いているので、連節バス車両の追加購入に対する心理的なハードルは高いでしょう)。
しかもポートループの運賃は210円で、三宮ー新港町ーメリケンパークーハーバーランドとバス停が設置されているものの、三宮-新港町間の利用で210円では高いと感じても不思議はありません。
メリケンパーク以降のバス停についても、一旦2号線付近まで北上してから再度南下して各バス停に至るので、運行ルートが必然的に長くなって不便です。
それだけならポートループと通勤用のバスが死ぬだけになるのですが、他の地域からKPMを利用したい人たちはどうなるでしょうか。
ポートループの便数が少ない状態が常態化し、20分か30分に1本のポートループの印象は「本数が少なくて不便。しかも210円で高い」という第一印象になります。
そして、待ち時間にしびれを切らして歩くことにしたKPM来場者は、三宮西口という「駅裏」を利用するという発想がなかなか生じないので、駅表の東口から遠回りで普段通り慣れていない上に交通量の多い2号線を跨ぐことを強要され「KPMは不便で遠い。もう行きたくない」という印象が先行することになります。
さらに新港町通勤者と新港町在住者が「京町筋で十分」と言い出した暁には、メリケンパークー新港町間のペデストリアンデッキの設置も見送られる可能性もあります(今の神戸市ならやりかねません。実際、メリケンパークー新港町間のペデストリアンデッキ設置の情報は立ち消えています)。
こうなると、新港町はメリケンパーク・元町とも三宮とも接続不良になりますが、神戸市としては「新港町の住民がこれでいいって言ってます。交通網は十分整備されています」との公式見解になります。
私も阪急三宮西口や地下鉄三宮西口から出て朝日ホールに向かったこともありますので、このルートは想定していました。
京町筋での通勤が定着する前に、メリケン波止場交差点及びメリケンパークー新港町間のペデストリアンデッキを設置と、ポートループの運行本数の増加並びにsirokumaさまがいつも仰っていた「ポートループの運賃を福岡BRT並みの100円に」しておかなければなりませんでした。
私が、元町からウォーターフロントへの回遊性の早期向上や地下鉄海岸線あるいはポートライナーをウォーターフロントに回すことにこだわり、京町筋ルートについて言及を避け続けたのは以上の理由です。
上記シナリオは「最悪のシナリオ」であることは間違いないのですが、今回の記事では既に新港町通勤者は京町筋を通るルートが定着しつつあるとのこと。
新港町はオープン直後から「最悪のシナリオ」に向けて着実な一歩を踏み出したように感じました。
悲観的なコメントだけで終わりたくないので、対策案を考えてみました。
1.新港町をメリケンパーク・ハーバーランドとともにウォーターフロントの一員に加えたい場合
まずはメリケンパークー新港町間のペデストリアンデッキを早急に設置することです。
これさえ設置できれば、元町・元町山手からの回遊性は改善されないものの、メリケンパーク・ハーバーランドとの接続は圧倒的に改良されるので、メリケンパークまで出来上がった神戸駅周辺のマンション人口による人の流れを新港町まで延長することができます。
これによりハーバーランドのアンパンマンミュージアム、メリケンパークの海洋博物館、新港町のKPMの集客効果が相加・相乗的に活かせますし、費用もペデストリアンデッキ1基で済むので、少ない投資である程度大きい公益を得ることができると考えます。
そののち、メリケン波止場交差点のペデストリアンデッキによる元町・元町山手からの回遊性向上や下記の京町筋からのアクセス改良を試みれば、全体的な回遊性のさらなる向上が見込まれます。
2.新港町をメリケンパーク・ハーバーランドとは切り離して考える場合
この案では京町筋が新港町に至るメインルートになりつつあることを逆手に取り、公式ルートとして強化してしまう案です。
京橋交差点にペデストリアンデッキを設置するか、京橋交差点を歩車分離・スクランブル交差点化します。
これにより、交通量の多い2号線交差点で左折車に巻き込まれる可能性が減り2号線の心理的障壁を取り除きます。
KPMの公式サイトなどでも「阪急・神戸市営地下鉄の三宮駅西口を出て京町筋を南下」と公式なアクセス経路として採用します。
同時に、車内アナウンスで「KPMにお越しの方は西改札口から出られて京町筋を南下ください」などの案内を入れてもらいます。
金銭的に余裕があれば、京町筋の歩道を拡張したり、区画整理による京町筋を1本道化したりできればより良いです。
ウォーターフロントは神戸の誇る貴重な観光資源ですので、個人的には上記1の案を優先するのがよいと考えています。
ただし、上記案でKPMを活かすことはできますが、どちらの案であってもポートループの活用には至らないのが残念です。
ポートループは、運行頻度と運賃の問題を解決できない限り難しいと考えます。