現在、中田工務店が解体撤去工事を進めている神戸市役所本庁舎3号館。この解体後に跡地に建設される新中央区総合庁舎の建設工事の施工者について昨年12月に一般競争入札が広告されました。スケジュールとして入札価格の改札は1月24日、評価値の改札は2月7日とされていましたが、予定通りに行われた結果、5者グループが入札に参加しました。最終的には大林組・神鋼興産建設特定企業体が51億4,800万円で落札。
地元企業と大手ゼネコンのタッグという組合せが勝因でしょうか。入札参加資格はは2-3社JV且つ代表者企業は建築一式工事の総合評定値1,130点以上、構成員は900点以上が条件でした。
予定されている建物は鉄骨造、規模は地上13階 地下1階建、延床面積19,300平方メートル。工事概要は既存建物解体工事、本庁舎4号館の改修工事、そして東町筋歩道改修工事。中田工務店の解体作業後も取り壊しの必要な部分があるようです。既存基礎の再利用が予定されていますが、地下部等の解体は大林組・神鋼興産建設JVが担うのでしょうか。また西隣の4号館と連絡する為、改修工事を施して2棟の建物を連結します。新庁舎は1階がピロティになっている為、既存歩道との融合改修も必要です。
中田工務店の3号館解体作業は8月まで。大林組・神鋼興産建設JVの取り壊し作業は8月20日から開始され、工期は12月末まで。本体工事着手は21年1月からで22年6月末の竣工予定です。その後、中央区役所や勤労会館機能の移転が完了して稼働を開始するのは22年秋頃でしょうか。つまりは雲井通5丁目にある既存の中央区総合庁舎の解体開始は早くとも22年冬からとなるものと想定されます。来年度予算案で示されていたバスターミナルビルI期ビルの工事着手は22年度と示されており、雲井通5丁目再開発工区内にあるさんぱる等の建物が先行して解体を開始する可能性は考えられるでしょう。
新中央区総合庁舎建設工事業務 一般競争入札で大林組・神鋼興産建設JVが落札 8月着手へ
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